資産運用は、沼にハマってしまうと抜けられなくなり、新NISAの枠を埋めることに躍起になったりしてしまいます。しかし、使いたいときに使うことも重要です。4月年度が変わり、ニュースで入社式の様子を見ているとふと思いました。
その時にしかできないこと
ブログ主があのとき躊躇なくお金使ってよかったと真っ先に思い浮かべるのは、学生時代のバックパック旅行です。西ヨーロッパ各国をユーレイルパスで1ヶ月半、予定なく自由に周りました。航空券もオープンチケットで、帰国日すら決めていなかったです。ユースホステルや寝台車を駆使した格安旅行も、最も心豊かな旅でした。
1日から3日ごとに各都市を移動しました。
クシェットと呼ばれる寝台車を駆使して、昼観光して、夜は次の都市への移動です。若くて体力あるうちしかこれはできません。
宿泊するときも、共同ベットのユースホステル中心で格安に済ませました。ユースは安いばかりではなく、相部屋のため各国の旅行者と知り合え、時には夜飲みに行ったり、しばらく一緒に旅行したり。
各地で街歩き中にお祭りに遭遇したり、
定番の有名観光地を回ったりしながら、最後は、言葉の壁が小さいロンドンにしばらく滞在し、サッカーを見に行ったり、映画を見たり思う存分観光しました。
バランス
当時費用は30万ほどかかり、学生の身には大金でした。しかし、今いくら大金を積んでも二度とできない旅でありその価値は無限大でした。人生に彩りを添えてくれた最高の経験であり、一生の思い出になっています。
将来のために株式投資して資産増を図ることも重要ですし、今の自分に投資して、将来の無形財産を拡大させることも、ともに重要です。何事もバランスです(と、株式投資にどっぷりはまっている自分に特に言いきかせたい)。何と言っても、将来へは繰り越せますが、過去に戻ることは不可能ですから。
時代の変化とインデックス投資
昔の旅行を振り返ってみると、株式投資の側面からは、やはり時代の変化の予想不能を思い知らされます。
当時は、携帯電話は普及前、デジカメは存在していませんでした。Googleは創業前で、GoogleMapは存在せず、すべて紙の地図(地球の歩き方)だけで行き当たりばったりで旅行していました。今や信じられません。ちなみにバックパッカーのバイブルだった地球の歩き方の出版社であったダイヤモンド・ビック社は、コロナ禍で業績不振のため精算されなくなりました。地球の歩き方は事業譲渡されています。
写真は、もともとフィルム写真で、何年か後にカメラ屋さんのコダックの有料サービスでフィルムから当時の主力媒体であるCD-ROMへ画像ファイル化しました。カメラ業界のパイオニアであったそのコダック社は後に倒産してしまい、CD-ROMも今や使われなくなりました。ついでに、デジカメすらスマホにほぼ駆逐されてしまいました。
ちなみに今では、個人でできるスキャナが販売されていて、個人でも古い写真を容易にデジタル化できます。カメラはなくなってもこういうものはありがたいですね。大切な思い出は時代を超えられます。
さらに続きます。通貨に関して、マルクやフランやリラなど当たり前のように国別でした。ユーロはまだ存在していませんでした。ドイツやフランスといった大国の通貨が消滅するとわかっていた人はいたでしょうか。クレジットカードはありましたが、海外旅行では、紙の小切手の一種であるトラベラーズチェック利用が一般的でした。しかし、日本では10年前に発行終了。
為替レートは、ドル円レートは1ドル100円ぐらいでした。その後80円まで円高が進んだかと思えば、今や150円・・・・・。
本当にわからないですね。
世界は、わずか30年でこれだけ変化するわけで、予想は不可能です。こういった身近なところからも、長期投資における全世界インデックス投資の利点を感じられると思います。
最後までお付き合いありがとうございました。
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