[雑感]新NISAブームに流された人におすすめしたい、最も確実な「たった1つの投資」

雑談

著名な経済学者の野口 悠紀雄氏の著作からの抜粋記事が掲載されていました。

記事概要

外部リンク:DIAMOND online 新NISAブームに流された人におすすめしたい、最も確実な「たった1つの投資」

要は、株式投資より自己投資しなさいという内容です。もととなる著書は、『終末格差 健康寿命と資産運用の残酷な事実』(角川新書)で、以前も別の抜粋記事を紹介しています。

今回の抜粋記事も似たような内容なのですが、凄まじいのが、以下2点・・・・。

日本の新NISAブームは、カリフォルニア・ゴールドラッシュに比べれば、ずっと小さいものだが、基本的なメカニズムは同じだ。

 まず、これで得をしているのは、手数料を稼ぐ金融機関だ。それに対して、広告につられて新NISAに投資をしている人たちは、場合によっては大事な資産を失うだろう。

 人々がある方向に一斉に走り出した時、走り出した人たちのほとんどは犠牲者になる。そして、その人たちをうまく利用した人が、つまり「採掘者を掘った人」が成功者になる。

現状はバブルで、NISAを利用した人は犠牲者とまで言い切ってしまってます。

株式投資とは、基本的には、他人がやっている事業に期待することだ。自分は資金を提供するだけで事業には貢献せずに、そのおすそ分けをもらうという行為だ。それによって儲ける人も中にはいる。しかし、全ての人が儲けられるはずがない。他人の努力に依存して儲けるのは、基本的には難しいと考える必要がある。

出典:新NISAブームに流された人におすすめしたい、最も確実な「たった1つの投資」

たしかに事実ではあるものの、経済、ファイナンス理論の専門家、プロ中のトップレベルの方がこんなこと本気で言うのかと目を疑うほど、株式投資、いや資本主義に否定的です。それは新NISAに否定的なのも頷けますが、正直意図を図りかねます。

前回の記事でも思いましたが、「NISAや株式投資への無条件の礼賛へ警鐘を鳴らす」ため多少は過激な表現されているのかもしれませんが・・・・・。

所感

ブログ主も、何も考えずブームに乗ったり妄信的に株式投資を信じることは危険という点は、同感です。

トップレベルの豊富な経験と実績、経済やファイナンス理論を極めた頭脳明晰な知識人の方が、バブルと断定している点も気にもなります。理論的に考察して崩壊を予見しているのか・・・・・・。少なくとも過去の歴史上、バブルか否かは、事前にわかったことはないはずですが。

そもそも、一個人の株式投資は、「儲ける」ためだけにあるわけではなく、前回記事の通り、将来の自分への仕送り、食料保存の一手段でもあります。不確定な将来のインフレや国家の盛衰に対して、購買力を維持することも重要であり、リスク分散のために円預金だけではなく、国内外の株式インデックスも保有しておくことは、ブログ主は、保険的意味合いで安心に思います。

自己投資も株式投資も二者択一ではなく、両方バランスよくやればいいだけで両極端に走る必要はないし、そもそもNISAと自己投資関係ない。また、株式投資するなら税制面で明らかに有利なNISA口座を優先的に利用すべきなのは疑問の余地のないところです。

旧大蔵省出身の方ゆえ、現金融庁がお嫌いなのか、バブル期にご自身の資産運用で痛い目に遭われたのか、それともブログ主も含むですが、素人がNISA,NISAと知ったかぶりするのが専門家として許せないのか、庶民に巧みにアプローチする儲け主義の金融業界に怒っているのか、本当になぜここまでNISAや株式投資に否定的なのか理解できません。X等を拝見しているとこの方、仮想通貨などには肯定的であったりもしていてますますわかりません。

まさか煽って著書へ誘導というようなことはないとは思いますが・・・・・(こうして記事にしていくうちに引用元の著書へ興味が湧いてしまったのも事実・・・・・)。理由がわからないのは癪なので、ブログ主なりに今後も考えていきたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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