dmenuマネーにそれ本当??とツッコミたくなる記事が掲載されていました。
記事概要
外部リンク:dmenuマネー 「投資で成功する人」がやっていること FIREを達成するコツ
果たして、どんなコツがあるのでしょうか・・・・・。成功者の特徴を知って真似てみることが大切と書かれていますが、成功者には共通点があるとのこと。
NO.1 複数の金融機関を使っている
複数の金融機関によるセカンドオピニオンは投資の成功に欠かせない。
たしかに、どこかの銀行に行けば、投資信託も債券も保険も手に入れられるが、同じ金融商品であっても、金融機関や担当者によって知識や販売ノウハウには大きな差がある。
出典:「投資で成功する人」がやっていること FIREを達成するコツ
記事冒頭に例として複数の証券口座があげられていましたが、本文中では金融機関となっています。しかし、そもそも記事でも触れられているように、対面販売の店舗を有する金融機関が購入する側に最も有利な提言をしてくれるか甚だ疑問ではないでしょうか。
金融機関は、店舗の土地建物の他に比較的高額な人件費を賄うために、手数料収入が必要です。投資信託でも保険でもある程度手数料を稼げる商品を売らざるを得ません。
窓口で、「ネット証券のほうが、信託報酬が安いインデックスファンドを購入できますよ。特定のカードで積立すれば、ポイントも付きますよ。」「iDeCoの毎月の口座維持手数料は、ネット証券だと当行よりも数百円も安いですよ。長期だと無視できない金額です。」といったアドバイスは絶対にもらえません。
セカンドオピニオン以前に、資産運用するなら、基本的に店舗を持つ金融機関には近寄ってはダメというのが鉄則ではないでしょうか。
NO.2余裕資金で投資している
どんなに相場の状況がよくても、数年に1度、暴落は必ずやってくる。
投資した額以上の取引を行うような信用取引やFXなどは特に損失が大きくなる。
生活に必要なお金を投資に回していたら、投資どころか生活費にも困ってしまう。
出典:「投資で成功する人」がやっていること FIREを達成するコツ
これも、そのとおりなのですが、運用成功のコツなのでしょうか。コツ以前の問題としかいいようがありません。むしろ、運用が成功しているから余裕資金があるともいえます。さらに、信用取引やFXを当然のように投資手法の1つとしてさらっと書いてあるあたりも違和感があります。
だいたい、金融機関にセカンドオピニオンを求めるような人が、信用取引やFXを利用するとどうなるか大変恐ろしい話にしか見えません。
そして、記事2ページ目では、FIRE達成のためにはリスクを取った手法も必要と、著名ブロガーさん2名が登場し、最後に「2人に共通しているのは、ある程度まとまった資金を投資にまわしていたという点だ。」と締めくくられています。
さきほど、これではfire達成のコツとして余裕資金で投資していると述べられていることと相容れないような気がします。
目的別の資産運用は存在しない
当ブログについてで紹介していますが、資産運用は、収入-支出で得た資産の管理です。
この資産を銀行に貸し出すか(預金)、株式にするか、不動産にするか、はたまた宝くじを買うか競馬につぎ込むかという個人の選択です。
そこにあるのは、リスクと期待リターンの違いのみです。一発逆転と一発退場は表裏一体であり、何を目的にするにしても、地道に収入を増やす努力をして、支出をコントロールしつつ、投機には手を出さないことが鉄則です。世の中には魔法はありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
「基本的に店舗を持つ金融機関には近寄ってはダメ」なんですね。ありがとうございました。
コメントありがとうございます。