2024年11月の入替えでNYダウより、インテルとダウが除外銘柄となり、Nvidiaとシャーウィン・ウィリアムズが採用されています。4ヶ月経過しての現状確認です。
インテルといえば、かつては「インテル入っている」で一世を風靡したことでお馴染み。PCを象徴するような銘柄で入替えの影響が気になりました。
NYダウ30
NYダウは、100年以上の歴史を持つ「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(Dow Jones Industrial Average)」の略称で、 S&P ダウ・ジョーンズ・インディシーズ社が算出している株価指数です。米国株式市場の動向でニュースではおなじみです。
時価総額 | カバー率 | 算出方法 | 銘柄数 | 選定方法 | |
NYダウ | 約1,800兆円 | 全米の約20% | 株価平均 | 30 | 指数委員会 |
S&P500 | 約6,500兆円 | 全米の約75% | 時価総額加重平均 | 500 | 定量基準 |
日経平均株価 | 約700兆円 | 全日本の約60% | 株価平均 | 225 | 日経新聞社 |
TOPIX | 約1,200兆円 | ほぼ全日本 | 時価総額加重平均 | 1700 | 定量基準 |
(注)各所の直近数値を元に大雑把にブログ主作成
時価、為替は日々変動しますので、規模感を把握するために本当にざっくりと数値を拾って作成しています。正確性には欠けるためご容赦ください。
NYダウは、指数とはいえ、時価総額加重平均かつ定量基準中心のS&P500とは異なり、株価平均かつ投資家の関心度や今後の成長性を考察して選定という定性的な要素が強く、構成銘柄数もわずか30とアクティブ的な要素強めです。
実際の値動き


入替前後を含む6ヶ月と5年のNYダウとS&P500の比較チャートです。ぱっと見た目入替えの影響は見て取れません。明らかに他の要素の影響が大きそうです。

そもそも、インテル単体での長期の値動きを見ても、知名度とは裏腹に投資対象としては、難易度が高そうな印象です。マイニングや生成AIの盛行に伴いGPUのNvidiaが着目された近年以前も、しかりです。
結局インデックスにたどり着く
個別株投資では、分散させて銘柄数が多ければ多いほど時価加重平均型のインデックスに近づくと言われています。論者によってまちまちですが、その数おおよそ8から20ほどが最低の銘柄数とよく言われています。
逆に集中すればするほどブレは上にも下にも大きくなります。思い出すのはこちらのグラフ。

わずか30銘柄のNYダウですら、定期的に銘柄が入替えられても、セクターを満遍なくバラせば、市場全体の値動きに近いS&P500とそれほど違わない値動きとなるし、比較対象のS&P500そのものも、70~80%の銘柄ただけでほぼ市場全体と同じ値動きを体現します。
余談ですが、同じ銘柄数30の指数として、日本株にもややマイナーなTOPIX CORE30があります。こちらは、定量基準、時価加重平均型で全日本の約30%ほどを占める大型株指数です。それでも、ほぼ日本市場全体のTOPIXとほぼ似たような動きをします。

先日読売333でみた他の日本株指数も同じです。選定方法や保有方法が結構異なっても、ある程度の銘柄数を保有すれば全体での動きは近似していきます。
このような現実をもとにすると、分散投資するなら個人が僅かな数の個別銘柄を選定して入れ替えしてもあまり大きな意味はなく、結局は、個別株は趣味の範囲もしくはギャンブル要素を加重するだけであり、広範囲に分散された時価総額加重平均型のインデックスを保有しておけば足りるのではないかと常々思っています。
実際ブログ主保有の日本株、米国株個別株ともに束で見ると全くその通りの結果になっています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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