[雑感]TOPIX Core30

雑談

前回NYダウと銘柄数では同じ日本株指数であるTOPIX Core30について興味深い記事がありました。

記事概要

外部リンク:NOMURA ウェルスタイル TOPIX Core30採用銘柄の変遷からみる、日本の株式市場の変化

出典:NOMURA ウェルスタイル TOPIX Core30採用銘柄の変遷からみる、日本の株式市場の変化

指数の算出開始は1998年と1989年のバブル崩壊後、ITバブルを経て現在に至ります。日本の超大型株30銘柄で構成される時価加重平均型指数です。

記事中にもありますが、インターネットの普及に起因するITバブル当時は、まだ電機業界に元気が残っていて指数にも多く組み込まれていたこともあって、TOPIXを大きくアウトパフォームしていました。

ただ、その副作用か、昨年2024年度、日経平均やTOPIXは、バブル後最高値を更新している一方、当指数は、未だ高値更新できていません。

リーマンショック以後はTOPIXに近似の動きです。

出典:日本証券取引所HP

投資方法

指数そのものは日本を代表する大企業で構成され、構成銘柄企業の知名度はけして低くないです。しかし、指数そのものは、ややマイナーで、あまり話題に登ることもありません。

かつては、東証上場ETFが複数社で設定されていましたが不人気からか償還され、現在は、野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS TOPIX Core 30連動型上場投信(1311)しか見当たりません。時価総額も180億程度。オルカンの兆とは桁が何桁も違います。

出典:日本証券取引所HP

投資信託では、アセットマネジメントOneのコア30インデックスがありました。こちらは、さらに小粒で時価12億・・・・。

所感

ブログ主がCore30指数を見て個人的に思うところは、2つあります。

1つ目は、引用記事中の過去と現在の構成銘柄を見て、日本を代表する大企業でも、わずか20数年で栄枯盛衰を辿るんだなということの実感です。当時は、まだ東芝とソニーという日本企業同士がDVDの次世代記録媒体の規格をHD DVDとBlu-rayで争っていたほど元気が残っていました。今では、電機メーカーに変わって素材や部品メーカーが元気です。

これだけ構成銘柄が様変わりしても、市場全体をトレースし続けるインデックスとインデックス投資はやはり凄いなと思います。個人で時代の流れを読んで長年にわたり銘柄を入れ替えし続けるのはまず無理ではないでしょうか。

2つ目は、ある程度分散させれば、やはり、市場全体と似たような動きになるんだなあと言うことです。同じ30銘柄の米国のNYダウも、日本のCore30もしかりです。

こうしてわずか30銘柄で構成される指数をみると、細かい指数の違いはどうでもよかったり、個別企業、セクターや企業規模、国家の有望投資先を先読みするのは相当困難かつあまり意味をなさないのではないかとのいつもの思いを強くします。

異論はあると思いますが、結局、個人が株式投資においてリスク取るなら、最も幅広く変化に追従可能なオルカンなど、時価加重平均型の全世界株式インデックス投資で十分ではないかとの結論に至ってしまいます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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