[雑感]感想「投資初心者が選びがちの全世界株式型投資信託。必ずしも分散投資であるとはいえない?」???

雑談

ファイナンスフィールドに、FPの方が書かれた記事が掲載されていました。ブログ主とは見解が異なる点があり感想を書かせていただきます。

記事内容

外部リンク:ファイナンスフィールド 投資初心者が選びがちの全世界株式型投資信託。必ずしも分散投資であるとはいえない?

一言でまとめると、全世界株式型投資信託は、アメリカの株価指数S&P500と値動きが同じだから分散投資になっていないとのことです。

そして、記事は、このような結論で終わっています。

投資初心者は何に投資したらいいか分からないという理由で、おそらく米国や全世界の株式型投資信託を選ぶ傾向があるように思います。しかし、今回確認してきたように、チャートを見れば必ずしも分散投資が図られているわけではないことは一目瞭然といえます。

分散投資の意味を正しく理解し、それに適した方法で投資を行っていくようにしましょう。

出典:ファイナンスフィールド 投資初心者が選びがちの全世界株式型投資信託。必ずしも分散投資であるとはいえない?

私見

株式だけではなく比較的リスクの低い債券・預貯金・国債などと組み合わせて比率も考えましょうというのであれば、そのように説明すれば十分です。

しかし、株式クラスに投資する対象として、「S&P500や全世界型の株式投資信託が分散が図られていない」と言い切れる度胸には感服せざるを得ません。これ以上、株式クラスでどうやって分散させるのか著者の見解に興味深々になります。

分散投資は、リスク(不確実性)を散らせて投資を行うことです。

出典:ファイナンスフィールド 投資初心者が選びがちの全世界株式型投資信託。必ずしも分散投資であるとはいえない?

リスクの表現も独特です。一般的には、分散投資は、リスクは「散らせる」せて「抑える」ためのものです。「散らせる」ことは、手段であって目的ではありません。

他にも、

・全米と全世界の値動きを持って、分散されていないと主張されていますが、現在はアメリカ市場の時価総額が大きく、全世界型でも60%以上の比率を占めるため、相関が高いのは当たり前。分散した結果として、どちらの指数に連動する商品も株式クラスに投資する中ではリスクが抑えられているのです。なお、記事中では、指数であるS&P500と 指数連動商品であるVTが比較されています。比較するなら同じ会社のETFであるVOOとVTが適切です。

S&P500は無論、VTがベンチマークとするFTSEオール・ワールド・インデックスやeMAXIS Slim全世界株がベンチマークするMSCI ACWIには、不動産投資信託であるREITも含まれていますし、コモディティー(貴金属や穀物、エネルギーなど)を扱う会社も含まれています。

結局、「初心者」というワードも相まって、分散ではないと不安を煽り他の商品、投資手法に誘導したいだけなのではと邪推してしまいます。

ブログ主の私見では、何に投資したらいいか分からないという初心者が、最初から米国や全世界の株式型投資信託を選んだのであれば、相当投資センスがあり、既に初心者ではないと思います。これで終わりと言ってもいいのではないでしょうか。


FPさんのお仕事は、米国や全世界の株式型投資信託を選んだ「初心者」が余計な商品に誘導されたりせず、暴落でも持ち続けられるよう支援することで個人の資産形成に寄与するものあって欲しいと切に願います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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