最近の投資関連の話題は、S&P500か全世界一色の感があります。一方で日本株も昨年より好調で、ブログ主も投資を初めてこんな日経平均を見ることになろうとは感慨深いものがあります。
東証の時価額アジア首位
外部リンク:Bloomberg 東証の時価総額が3年半ぶりアジア首位、バフェット指数には割高感も
BloombergさんのNews記事です。中国とは2010年にGDP順位が入れ替わり、差は開くばかり。てっきり株式市場の時価総額も、はるか彼方に引き離されているとばかり思い込んでいましたが、こんなに健闘しているとは驚きです。
もっとも、中国は、上海・深セン・香港と3つも大きな市場があるため、トータルでは敵わないでしょう。
中国株と日本株の円ベースでのパフォーマンス比較
逆転の原因は、日本と中国の株式市場の好不調が起因しています。そこで、円ベースでパフォーマンスを確認しておきたいと思います。
中国に投資できるインデックスETFとして、かわいらしい愛称がついた国内上場ETFがあります。運用期間もそこそこです。そこで、今回は、その日興アセットさんの代表的な指数に連動する国内ETFで比較してみます。
こちらは、上海証券取引所と深圳証券取引所に上場している中国企業のA株の上位300銘柄のパフォーマンスを再現する時価総額加重型の株価指数であるCSI300への連動を目指すETFです。
外部リンク:日興アセットマネジメント 上場パンダ特集
国内ETFのため円ベースで、分配金は考慮されない純粋な基準価格での比較となります。
青色=上場パンダ(1322・実質コスト約0.53%)
黄色=上場MSCIエマージング(1681・〃約0.264%)
水色=上場インデックスファンド225(1330・〃約0.264%)
橙色=上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本(1554・〃約0.14)
いずれも、上場時期が異なることと、ETFの分配金が考慮されていないこと、さらに、コストが異なるため指数そのものの比較ではないことはご留意ください。それでも大雑把に、以下のような感じでしょうか。かなり意外に感じました。
・GDPで世界2位に躍り出た中国も、株価指数はそれほど成長していない。円ベースでは、10年以上マイナス圏にあった。
・インドや中国を含む新興国株インデックスも、円ベースでは意外なほど伸びていない。
・話題にならない日本株は円ベースでは意外に健闘。リーマンショック後は、アメリカを含む世界株に意外に追随している。
・コロナショック後は、円安の影響もあり円ベースでは全世界株も圧勝も、再び円高基調になれば差は縮まるかも。
予想は困難
一昔前は、全世界株はさほど注目されておらず、外国株と言えば、先進国(MSCI KOKUSAI=除く日本)か新興国であり、これからは新興国の時代だから、新興国のウエイトを高めるか否かといった記事をよく目にしていました。全世界株やS&P500が注目を浴びはじめたのは、ここ数年の話です。
昨年度は、低コストなインド株連動ファンドが設定されました。いつの日かS&P500が話題から消え、インドのNifty50指数か、中国のCSI300かといった時代が来るかもしれませんし、こないかもしれません。
歴史が確定している2024年の時点で入手可能な情報をもちいても、2009年頃に遡って、15年後の状況を論理的に説明することは困難と思います。
個別株は無論、特定の国、先進国・新興国といった国別グループの投資成果すら予想困難であり、やはり、全世界株インデックスに長期で分散しておくのは一つの手段だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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