8月2日、東証で取引終了後、日経新聞オンラインに掲載された記事です。もうおわかりですよね・・・・・。
報道は、インパクトを渇望
外部リンク:日経新聞オンライン 日経平均2216円安 ブラックマンデー以来2位の下げ幅(会員向け記事)
歴代2位の下げ幅2,216円とは、大暴落のイメージですが、・・・・・・・・
率にすると、前日終値対比-5.81%と、歴代10位にも入っていません。記事中でも触れられていますが、下落率は、歴代29位に過ぎません(それでも、小さくはないとは言えますが・・・・・)。
御存知の通り、日経平均株価は、今年ようやくバブル期の最高値を更新して一時期は4万円台に乗せていました。同じ騰落率でも、平均株価が高ければ高いほど、金額だけで見ると、必然的に幅が大きく見えるだけというのが落ちです。
前回記事で作成した7月25日の下落も、金額では-1,285.34円と、トップ10入の歴代10位(当時は9位)の金額幅も、下落率では、-3.28%にしか過ぎません。
見かけの数字に惑わされない
歴代2位の下落幅とみると、心動かされますし、よからぬ連想ゲームにはまってしまいそうです。マスコミ報道やSNSでは、大幅下落だけがクローズアップされると思います。
インパクトある数字だけ拾われて、紋切り型の報道や主張がなされることは日常茶飯事です。株価チャートなど、切り取る期間で全く異なった印象を与えることが容易にできてしまいます。これは、そもそも、株価に限ったことではないですよね。マスコミ報道にしても、SNSにしても、発信される情報は、世の中で起こっていることのごくごく一部の事象に対して、さらに、何らかの加工がされた極めて限定的なものにしか過ぎません。
今回の下落でいうと、金額幅ではなく、下落率もしっかりみることです。
また、そもそも株価は、年単位で上がったり下がったりするものゆえ、よくある出来事として、目先の数字だけに過剰反応する必要は全くありません(人間の性で、ついつい反応してしまいがちですが)。
国内株式の年間騰落率は、-10%から30%超もざらであり、何年か連続しての下落も珍しくありません。目先数日の変動を気にしても意味ないです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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