JBpressに掲載されていた記事です。タイトルもデジャブ、もはや飽き飽きするほどあちこちで主張されているよく理解できない時価加重型インデックスの否定記事ですが思うことがありました。
記事概要
外部リンク:JBpress 能天気な「トランプラリー」は長続きしない、オルカン・S&P…「アメリカ一辺倒」の資産運用はいよいよ危ない に思うこと
まとめると、資産運用は「長期・積立・分散」が原則も、オルカン・S&P500は、アメリカ一辺倒。トランプ氏が大統領に返り咲いた今アメリカの政治経済の状況の先行きは不透明でリスクが高い。欧州でもドイツで連立政権が崩壊。日本も、与党大敗で政治的不安定だが、日本株は米国株より割安で、コーポレートガバナンス改革も進んでいる。よって、「分散」の観点から、消去法的に日本株に投資すべし。
というものです。どう読んでも、理由付けが雑で日本株に投資する結論先にありきのような内容です。そもそも、S&P500はさておき、オルカンは日本株に投資されています。長期の視点からは、目先の政治動向に反応して投資手法を変更することは悪手でしかなく、相容れないとブログ主は思います。
SNSでは、著者が独立系投信会社の社長さんゆえのポジショントークと揶揄されているのも散見しましたが果たしてどうなのでしょうか。
つい先日、取り上げた日興アセットの方の記事とある意味同じような内容ともみえます。偶然と片付けるには、タイトルまでそっくり。公募投資信託の預かり資産残高で1位・2位を占めるまでに至った超低コストインデックス投資信託に対して、手数料ビジネスを主とする金融業界はどう向き合うか試行錯誤の最中のよう。消費者にとってはありがたいだけですが・・・・。
草食投資隊
この著者は、セゾン投信の立ち上げから関わり、当時はいまほど選択肢がなかった中、比較的低コストなファンドを成長させ、個人投資家の支持を得ていた方です。草食投資隊なるものを結成して、あちこちで、啓蒙活動をされていたので、少し前から投資していた方は、ご存じの方も多いはずです。つみたて王子と呼ばれている方です。
当時は、販売会社に影響を受けず、低コストが可能で、顧客とコミュニケーション可能な直販投信会社のメリットと、長期投資の重要性を繰り返し訴えられていました。
こんなチロルチョコまで作ってられました・・・・・。
出典・外部リンク:コモンズ投信 草食投資家 (トップページからのリンクは見当たらないので、リンク先は、いずれ削除される可能性があります。2024年11月15日時点では閲覧可能でした。)
昨年2023年、セゾン投信と袂を分かち、なかのアセットマネジメントを設立し、2本のアクティブファンドを運用されています。2本中1本が日本株のファンドです。
当時は、ゴタゴタの背景や新ファンド立ち上げで投資界隈では注目を集めました。楽天トウシルに詳しいインタビュー記事がありますので興味がある方はご参考。草食から肉食になった?と結構突っ込んでます。
外部リンク:楽天トウシル アクティブ投信は時代遅れ?「つみたて王子」は泥臭く:なかのアセット・中野晴啓
ちなみに、こちらの記事でも、日本株を推されてますが、本記事とは異なってインフレが理由付けとなっています。
販売側は商売だからこんなものともいえますし、そもそも草食投資隊のお3方はもともとアクティブ派です。金融商品だから売りたい人買いたい人がそれぞれの考えで自由に行動すればいいとは思います。ただ、人によって受け止め方は様々でしょう。
ブログ主個人としては、あらためて、いかなる立場の方の発言でも、言葉の内容のみならず、意図や背景にも注意する必要があるなあとつくづく思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント
参考になります 彼らの仕事なんですね 責任はないなんて 投資系bloggerさんより気楽でしょう
普通に考え 彼らの逆が吉でしょうか
コメントありがとうございます!