[雑感]リタイア後はどこで暮らす? 田舎暮らしとFIREのリアル

雑談

日経オンラインに定番記事が掲載されていました。ブログ主も遅めですが、会社員生活については、10年早く定年退社し、実験的にFIRE生活を続け2年と6ヶ月経過しました。何となく思うところを記しておきます。

記事概要

外部リンク:日経オンライン リタイア後はどこで暮らす? 田舎暮らしとFIREのリアル

記事は、ごく大雑把に、以下3点で構成されていました。
田舎暮らしの幻想
FIREの金銭面
FIREと生き甲斐

それぞれブログ主が今思うことは、以下のとおりです。

田舎暮らしの幻想

いつも気になりますが、東京を中心に、その他を地方と一括りにする情報発信にはとても抵抗感があります。たしかに規模と機能集約度は国内で圧倒的ですが、東京も特色を持つ一地方都市に過ぎないとブログ主は全国各地転勤で住み働き思いを強くしています。

それをさておいても、都会と田舎だけで都市を区分するのは少々厳しいのではと思います。そのイメージするものは読み手の主観に相当左右されそうです。大多数の人にとっては、日本国内であればそれほど生活環境は違わない。

これだけオンライン上での生活が浸透し、物理的にも新幹線や高速道路、空路でも繋がっていれば、リタイア後の暮らしに、従来のイメージでの都会・田舎にこだわるのはあまり意味がなく、ほぼ好みと覚悟の問題と思っています。

そもそもリタイア後に開放されるのは仕事による居住地域の縛りのみです。友人関係やかかりつけ医、親族、馴染のお店、趣味の関係などはそのままリタイア前後継続します。

これらをすべてリセットして、新しく住む先で0から構築し直すのが核心で、相当の力技であり、都会とか田舎はあまり関係ないのではと思います。

ちなみに、ブログ主の場合は、50歳で早期退職するまで永遠と数年単位で全国転勤してきましたので、縛りが大きくなく、それはそれで融通は聞きますが、寂しくもあります。

FIREの金銭面

数年前、非常にはやったFIRE(Financial Independence, Retire Early =経済的な自立による早期リタイア)ですが、最近はあまり聞かなくなりました。理由は簡単、インフレのせいでそれまでの前提だったロジックが崩れた

出典:日経オンライン リタイア後はどこで暮らす? 田舎暮らしとFIREのリアル

確かに、インフレは凄まじく、特に、ブログ主にとっては家賃と外食のラーメンが予想外でした。家賃は、初回更新で値上がりし、次も再度の値上がりは避けられそうにありません。大好きなラーメンは、壁と言われ続けた一杯1,000円超えが常態化しつつあります。不安がないといえば嘘になります。

しかし、「4%ルール」といわれるトリニティスタディーは、所詮は外国である米国の研究結果であり、一定の確率で失敗も包含するものであります。直近のごく短期間の日本のインフレをもって、前提のロジックが崩れたというのは、違うと思います。年金や医療の社会保障制度からして、日米は異なります。

「4%ルール」1つの目安程度であり、ブログ主もそうですが、労働から離れるなら、インフレなど様々な事態に対して予めプランニングして、相当な糊代をもつのが一般であろうかと思います。

現に、ブログ主の場合、不確定要素の多い株式運用部分は置いておいても、インフレの一方で、金利も上昇しているため、国債や預貯金部分だけで、一定程度は影響が相殺されています。ロジックは全く崩れていません。

FIREとは、文字通り、「経済的な自立による早期リタイア」で会社の定める「定年」にこだわらないという事実を表すものに過ぎません。インフレとは関係なく、個人が自分の生活について、自己責任で決めるだけのことです。

FIREと生き甲斐

そもそも人間がなぜ働くのかといえば、お金を稼ぐ以外にも「人に認められたい(承認欲求)」「人の役に立ちたい」「仕事を通じて人や社会に関わりたい」「新しい何かに出合いたい」という根源的な欲求があるからです。

出典:日経オンライン リタイア後はどこで暮らす? 田舎暮らしとFIREのリアル

これには賛同できます。仕事をしないと接点を持てない世界があり、社会人生活というある意味海外旅行のような未知なる世界を旅する醍醐味を味わえます。会社組織の人間関係も組織で働いてこそ知りうる世界です。

しかし、都会と田舎問題と同様に、こちらも程度の問題かと思います。とても充実した環境で60歳定年、さらに定年延長しても、充実感を満たせ、成長を実感できる環境にいらっしゃる方もいれば、逆にどこかで何かしら限界を感じたり、閉塞感に苛まれる方もいらっしゃいます。

ブログ主の場合は、どちらかといえば後者で、そもそも人見知り気質で人間関係は苦手、さらに自分のことは自分でリスクをとって決めたい傾向があるため、それほど会社組織や定年には拘りはなく、収入がなくなるリスクをとっても早期退職に魅力を感じました。2年半経過しましたが、後悔も孤独感も全くありません。何かしら行動していれば、社会人自体とはまた違った未知なる世界が連想ゲームのように広がって関心は尽きません。

大前提として、金銭的に生活面で勤務先に依存しなくていい状態は自分の性格にも心地よいです。

社会との接点も仕事以外にも持ち得ますし、仕事をしてないからと言ってストレスフリーでもありません。

結局、人それぞれ性格から前提条件まですべて異なり、それぞれの生き方の問題ゆえ、正解は存在せず、FIREの肯否については、本気で考えていない人が一般論を語ったり、主観的に意見したり、同調を求めても意味はないと思います。

ただ、ただ、「定年」は所与のものとせず、様々な選択肢を認識することが重要で、前提として資産運用が、選択肢を広めてくれる一つの可能性を秘めているとしかいえません。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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