THE GOLD ONLINE掲載の記事です。定番中の定番のS&P500、オルカン等のインデックス投資に対する記事です。
記事概要
外部リンク:Yahoo! ニュース(元記事:THE GOLD ONLINE) 「とりあえずインデックス投資」の落とし穴…もはや〈S&P500〉や〈オルカン〉なら安心とはいえないワケ
書籍のまとめ記事ゆえ、端折られていそうですが、簡潔にまとめると、「単純なインデックスだけでは円高になると大きく資産を毀損するので、富裕層は金や不動産などの実物資産への投資を重視する。」というだけです。
インデックス投資「落とし穴」ばかりです。先月の引用記事では、インデックス投資だけでは資産形成が遅いと言われてました。
はたまた、分散しすぎと言われてたり、
逆に、米国偏重でこれから伸びる?地域が含まれていないとか、
注意すべき印象操作
「もはや」「安心とはいえない」
「落とし穴」「もはや」「安心とはいえない」とタイトルで誘導されていますが、株式インデックス投資は、最初からリスクを内包していて、必ず利益を得る保証はありません。
全世界株式インデックス投資信託の交付目論見書には、最初の方で「為替変動リスク」含むリスクを目立つように説明しています。

富裕層
特別なイメージを醸し出すことを目的か、富裕層という言葉を用いていますが、資産の大小は関係なく、日本の投資家であれば漏れなく平等に、円高による資産毀損の影響を受けます。
また、富裕層もピンキリであり、運用目的や手法も千差万別にもかかわらず、「富裕層」と一括りにするのは何も言っていないのと同じです。
さらにいえば、実物資産への分散も、ETF,REITで小口からでも可能で、「富裕層」に限った話ではありません。
円高の影響
過去に検証しましたが、少なくとも過去データでは、MSCI ACWI指数は、円建てであっても為替水準の変動を乗り越えて、成長しています。もちろん、過去が未来を保証するわけではありませんが、こうした事実を踏まえておく必要があります。
また、金や不動産も、株価が50%も下落する経済混乱の暴落局面では、価格の下落を伴わず流動性を保つ保証はありません。現金化できても下落していれば、外国株式インデックスと大差はありません。
そもそも、円高を気にするのであれば、円の価値が上がるのだから、預金や個人向け国債などの円貨を一定数保有していれば、足りるとも言えます。実物資産以外にも対策は可能です。
金利についても、今の日米金利水準とは逆になり、円高局面では、相対的に円の金利が高くなっている局面が多そうであり、円貨で高金利を享受可能性もあります。
S&P500やオルカンなどの株式インデックス投資は、もともとリスク資産なので、最初から「安心」など存在しません。余計に不安になる必要はなく、上にも下にも変動する可能性を踏まえて、個人が取れるリスクの範囲で、株式と現金の保有比率を保っておくいつもの結論に落ち着くのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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