当時の自分の心境そのままの記事がYahoo!finance(DIAMOND online)に掲載されていて、懐かしく思いました。
記事内容
外部リンク:Yahoo!finance(DIAMOND online) 役職者ほどつらい?定年で「年上部下」になったその日から、職場がよそよそしくなるワケ
早期退職前約10年間のブログ主の会社員としての状況は、まさにこの記事の通りでした。
一定の年齢までに課長や部長になれなかったのであれば、自分にはもうチャンスがないことは社員自身がよくわかっている。標準的なケースにおいて、課長職に昇進するのは30代後半くらいからになる。そして、課長なら40代後半、部長なら50代中盤までといった形で、たとえ明文化されていなくてもその年齢を過ぎてしまったら、昇進・昇格はないと烙印を押されたような状態になる。
若い後輩は次々とマネジャーになり、自分はその部下になる。重要な仕事や新しい仕事は「若手にチャンスをあげたほうがよい」となり、自分に回ってくることはない。
出典:Yahoo!finance(DIAMOND online) 役職者ほどつらい?定年で「年上部下」になったその日から、職場がよそよそしくなるワケ
ブログ主が勤務した会社の部署では、一定年齢で、管理職へ昇進できなければ、仕事内容は、新人時代から定年までほぼ同じで、新しい仕事で成長の機会を得る道は閉ざされます。
また、これは表に明確に出るわけではないですが、昇進していないという点で仕事ができない人というレッテルを貼られ、後輩からの接し方も、一定の年齢を境に全く変わったものとなります。
加えて、面倒を見て人間関係が知れた年下の上司であればまだ普通に関係を保てますが、初対面の年下の上司になると、最初から色眼鏡で接され、したり顔で的はずれな人事評価されたりしていたので、会社での居心地はいいものではありませんでした。
コミュニケーションがもともと苦手のブログ主は、会社員となったときから、ゆくゆくはそうなる可能性もはっきり認識していましたし、似た境遇の諸先輩もみてきましたが、いざ直面してみても心理的には悶々とした状況から抜け出すことは容易ではありません。
おまけに40代も後半となると、フットワーク全般、事務処理能力や新規適応力は明らかに低下して、このような状況に定年まで適応する自分の姿は想像できませんでした。
他に定年まで続く全国転勤の負担や、大声で怒鳴られ、恫喝されたりすることも少なくない仕事内容等もありましたが、社内での逃れられない立ち位置が、早期退職した理由の中では、もっとも大きなものでした。
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FIRE関連では判を押したようにこの記事のように、退屈や社会との接点の欠落を言われますが、社会人としての人間関係は多種多様で、性格や気質も人によって全く異なるので、ある意味他人のことはどうでもよく、自分がどう感じるかがすべてだと思います。
ブログ主の場合、3年経過しても、自分で何事も決定できる主体的な生活は、退屈を感じることもなく、人間関係が乏しい寂しさもなく、充実していて全く持って満足のままです。
FIREと資産運用
〇〇歳でFIREのためには、〇〇円必要、そのための資産運用は利回り◯%で・・・とかの記事が溢れていて、FIREと資産運用は一体のものとして語られることが多く見受けられます。
ブログ主の場合は、早期退職(RE)は結構早めに意識していましたが、FIREのための資産運用とかは考えたことはなく、FIREと資産運用は全く別物と考えています。
また、FIREに向けた節約なども考えたことなく、その時時の生活が第一かつ、もともと無駄な支出には自然と敏感だったため、自然体でした。
当然のことながら、労働収入がなくなるので、経済的自立(FI)が、早期退職の大前提です。その手段として株式投資は有益な手段です。
しかし、株式での資産運用を考えると何十年単位の長期的にはプラスの可能性が高いものの、十年二十年低迷して当貸本対比マイナスが続くことも普通にありえます。自分がFIREするであろう時期と相場環境は無関係であり、どれだけ分散しようが確実に計算することは不可能です。
人生で失敗が許されない部分なのでマイナスも想定せざるを得ず、ブログ主の場合、資産を運用で増やしてFIREという図式は現実的にはなかなか取り得なかったです。意識し初めたときにたまたま将来的に想定される下落リスクを考慮しても、大丈夫かと判断し、前項の会社内事情から踏み切っただけです。
不確実な資産運用にFIREを期待するのではなく、運用部分は、インフレに負けなかったり、少しでも将来の可処分所得が大きくなっていていればラッキーと切り離すしかないのではと思います。
ブログ主にとって、資産運用がFIREに役立ったのは、早期退職優遇制度の活用でした。本来の定年より10年早く少し割増で退職金をいただけたので、10年間退職金を運用できるのと同じです。
実際には、退職金部分は現金でいただくことを前提に先行して株式投資をしていましたが、10年先に受け取ってその間運用できるという発想は資産運用していたからこその発想で、運用していなければたどり着けなかった発想です。この考えには随分と背中を押してもらいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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