新NISA後は、見かけることが少なかったブログ主とは異なる主張に久々に遭遇しました。
記事概要
外部リンク:THE GOLD ONLINE 元銀行員の助言通りに長期投資をして大失敗…元手1億円がなければ使えない「金持ち専用」投資術の罠
「投資」は極めて単純な仕組みです。「安く購入したものを高く売却する」「高く売却したものを安く買い戻す」この差額を獲得し、差額を積み重ねることで、投資資金を増やします。
出典:THE GOLD ONLINE 元銀行員の助言通りに長期投資をして大失敗…元手1億円がなければ使えない「金持ち専用」投資術の罠
大事なのは「投資資金」を増やすことが「投資」の本質だということです。多くの人は株式投資とは、株式を保有することと思っているように見受けられます。しかし、それは大きな間違いです。
ブログ主には疑問符だけが思い浮かぶ冒頭です。ここでいう多くの人が思う「株式を保有すること」が紛れもない投資であり、全く何も間違っていません。
短期の売買差益を狙うことは、投資ではなく、投機=ギャンブルといわれていることは、通説としかいいようがありません。
そして、記事の著者は、長期投資が有効なのは金持ちのみとばっさりと切り捨てつつ、個人投資家は「小口」&「継続」が有効として、グローバル銘柄を毎日逆指値を入れつつ、チャートを見て買入を繰り返すことを提言されています。
冗談のようなことをさも真実かのように語られるのはある意味凄いとしか言いようがありません。
ギャンブル
株式の短期売買はある種のギャンブルで、宝くじと変わりません。
宝くじであれば、連番10枚セット3,000円で買えば、1枚当たり-トータルで、-2,700円。
買値から-10%下回ったら、強制売却する前提で、短期売買目的で株式を3,000円分購入すれば、-10%になっても、2,700円手元に残ります。
一見、宝くじより遥かに効率良さそうですが、リスク・リターンの幅が異なるのみで、結局は繰り返せば0に近づいていきます。
ギャンブルと言えば「賭ケグルイ」。まだ若かりし頃の(今でもお若いですが)、浜辺美波さんや高杉真宙さんがいい味出されています。このドラマ・映画の中でも、異常値を叩き出す勝者は、当然のごとく、必ずイカサマを仕込んでいます。
一般常識
株式市場は、中立です。常識的に考えて、投資手法と資金量は関係ありません。資金量の多寡にかかわらず、短期で大きなリターンを狙えば、大きなリスクを負うに過ぎません。
資金量にかかわらず万人共通の株式の期待リターンが5%ほどで、これすらも、20%ものリスクを取った結果ですから、チャートを見て短期売買を繰り返すだけで期待リターンを大きく上回ることができるわけがありません。
外部リンク:GPIF 分散投資の意義② 投資のリスクとは
こんな事が可能であれば、有償でノウハウ本を出して印税を受け取るという手間ひまを掛ける必要はなく、個人でひっそりと売買繰り返せば、目的は達成できているはずという当たり前の結論に行き着くだけです。
NISAの神改定後は、こうした論説は減っていくかなと思っていました。年間投資枠の上限設定と売却後の投資枠が翌年まで復活しない設計により、回転売買については、もともと投資効率が悪かったところ、さらに、輪をかけて、投資信託であれ現物株式であれ、非課税の恩恵と相性が悪くなってしまったからです。
それでも、まだこのような主張がなされるので注意が必要です。
投資資金が多くない人が資産を増やすために必要なことは、投資ではなく、自分自身の稼ぎを増やすことしかありません。その上で、余裕ができれば、投資なり、ギャンブルを楽しめばいいだけです。投資に夢を見たり、投資とギャンブルを混同すると痛い目にあうだけで誰も幸せにはなりません。そんな存在しない誘惑をすべきではありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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