相場が落ち着かない昨今、久しぶりに金価格と株価推移を比較してみます。
日経平均と金価格(15年)
前回、昨年2024年8月の株価瞬間暴落時に確認した記事です。
直近で前回比較に用いたETFと同じ、SPDRゴールドシェア(1326)とMAXIS日経平均(1346)での比較です。
前回8ヶ月前は15年ほどの長期では、日経平均株価に分がありました。


直近15年、5年でみると、あまり値が動いていない日経平均と比較して金ETFは価格上昇が続いており、8ヶ月前とはまた様相が違って見えます。分配金の有無など違いはありますが、言ってみれば金属に過ぎない金価格が、株価とこれほど連動するのは興味深いです。予想は全くできませんが。
特に都心部においてマンション価格の高騰が話題に上がりますが、金ですらこれほどの上昇は驚きます。
金価格
田中貴金属株式会社のHPより、4月までの直近5年の金価格推移です。

<記念金貨発行額>
略称 | 発行年 | 額面 | 重さ | 発行時販売価格 | 発行時グラム単価 |
御即位記念金貨 | 1990年 | 10万円 | 30g | 106,090円 | 3,356円/g |
ご成婚記念金貨 | 1993年 | 5万円 | 18g | 64,500円 | 3,583円/g |
万博記念金貨(3次) | 2025年 | 1万円 | 15.6g | 268,000円 | 17,179円/g |
金価格の高騰に伴って、記念金貨の発行額も高額となっています。30数年前とは隔世の感があります。
取引価格は近価格にほぼ連動します。直近では2025年5月2日の時点でグラム16,747円です。10万円記念金貨の実勢価格は40万円を超えています。
また、最近の記念金貨は、偽造防止等の観点から額面1万円での発行が定番となっていますが、過去には10万円、5万円の額面金貨が発行されています。ここまで金価格が上昇すると額面はほぼ意味をなしませんが、これらの金貨は法定通貨であり、今後金価格が下がっても、銀行で額面までの両替は保証されるという特殊な利点を持ち合わせます。


ブログ主が記念金貨を購入していた2010年代前半は、値札の通りグラム4,000円ぐらいでした。2020年代に株価も金価格も物価動向が今のようになっているとは全く予想だにしていませんでした。
記念金貨に関しては、額面がある通貨が、額面以上で取引されている不思議な状況です。もし、1万円札で保有していたら、額面のままでした。
価値の相対性
株価や物価、不動産価格、金利動向は予想できないのですが、現金の価値はこれほどまで変動しているのは、やはり驚きです。
購買力維持の観点からは、やはり現金だけではなく、複数の資産に分散させておくしかないことを思い起こされました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント