[雑感]「オルカンとS&P500なら安全は、ウソです」。投資のカリスマ・中野晴啓が語る、新NISA時代に知るべき“投資の本質”

雑談

HUFFPOSTになかのアセットの方の記事が掲載されていました。

記事概要

外部リンク:HUFFPOST 「オルカンとS&P500なら安全は、ウソです」。投資のカリスマ・中野晴啓が語る、新NISA時代に知るべき“投資の本質”

投資とは「お金を通じて経済活動に参加する行為」投資は「哲学」であり「倫理」である「日本はオワコン」と嘆く前に自らのお金で未来を創れとの言及に続き、

オルカンに投資されたお金の65%はアメリカ企業に向かいます。S&P500なら100%です。多くの若者が「アメリカ最強、日本はもうオワコンだ」と言いながら、思考停止で海外に投資をしています。

しかし、考えてみてください。これからを生きていくのは、この日本ではないですか。自らが生きる国の未来を「オワコンだ」と切り捨てて、どうするのでしょうか。新NISA、そして「資産運用立国」という国家戦略の究極の目的は、私たちのお金で日本の産業をもう一度元気にし、社会を再生させる循環を作ることにあるはずです。

投資家が自らの意志で「この日本の会社を応援したい」とお金を投じる。その思いを受け取った企業がもっと良い仕事をして、新たな価値を生み出す。その結果、リターンが投資家に戻り、豊かになった私たちが日本で消費をすることで、さらに産業が潤う。この素晴らしいサイクルを、私たち自身の手で作り出すことができるのです。

出典:HUFFPOST 「オルカンとS&P500なら安全は、ウソです」。投資のカリスマ・中野晴啓が語る、新NISA時代に知るべき“投資の本質”

独立系投信のコンセプトとしてよく語られる内容だと思います。ブログ主も主張そのものには異論はないです。

しかし、オルカンS&P500ではなく、日本株が登場するのはいささか飛躍しすぎの感が拭えません。

別の記事では、分散」の観点から、消去法的に日本株に投資すべし。とテクニカルな観点から日本株を登場させていました。

「日本で生きていくから日本企業を元気にする」はそのとおりですが、例えば全く同じ世界に対して、別の言い方で、「これからの日本は、いっそう世界と緊密に連携してともに成長していく必要がある。単独では生存するこは不可能である。世界の成長と日本の発展は一蓮托生であり、その意味で、世界中の会社に投資することは、日本の企業を元気にすることと同義である」ともなんとでも言いうるのです。

結局、1年前に触れた際と同様に、著者がなかの日本成長ファンド」「なかの世界成長ファンド」の2本のアクティブファンドを運用する独立系投信会社の社長さんゆえのポジショントークの色合いが濃いように思います。

注)1年前に参照した記事は会員限定となっていて、現在は会員以外閲覧不可でした。

ファンドの騰落

ちなみに、崇高な理念のもと、プロが運用する2本の投資信託の1年間パフォーマンスを見てみると、

目先数年という短期の推移では何も語れませんが、少なくとも1年間の騰落では、TOPIXやS&P500などのインデックスに劣後しています。これらのアクティブファンドの運用管理費は年1%超です。20年の投資となれば、低コストなインデックスファンドと比較して、運用コストだけで20%の差が生じます。

無論、20年超の長期では、どうなるかわかりませんが不確定なことは確かです。

ただこの運用管理費の差と他のアクティブファンドの実績を見る限り、「お金を通じて経済活動に参加する行為」投資は「哲学」であり「倫理」である「日本はオワコン」と嘆く前に自らのお金で未来を創れというのは、低コストなインデックスファンドで同様以上に実現できそうでもあります。

やはり個人でもプロでもインデックスの壁は厚いのでしょうか。最後までお読みいただきありがとうございました。

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