MONEY PLUSに株式投資の基本的な心構えを概説する記事が掲載されていました。相場が不安定なときはノイズが増えますが、原点に立ち戻ることは有益ゆえ共有させていただきます。
記事概要
外部リンク:MONEY PLUS 長期投資で「損をする人」の行動パターン9選を金融アナリストが解説
株式投資をおこなっていると、相場の乱高下に遭遇したりする中、様々な立場の人が、これからは〇〇だとか、〇〇はもう駄目だ今すぐ撤退すべきなど、特定の銘柄や投資手法の推奨非推奨の発言や記事がまことしやかに飛び交って何となく不安になることがあると思います。
そんなときこそ基本的なスタンスに立ち戻って、気にしないことが一番ですが、この記事ではやってはならないこと、その逆の堅守すべき重要どころとして9つ紹介されています。内容がしっかりしており、漠然とした不安を整理するうえで、誰にも有用と思いました。困ったときに目を通してみるのもよさそうです。
さらに、この記事の面白い点として、個別株投資を前提にしているような体裁をとりつつも、インデックス投資にもそのまま当てはまる内容とされている点です。
この記事の著者が普段どのような活動をされているのか存じ上げないのですが、インデックス投資にも個別株投資にも、これだけ中立的なまとめ方ができるのはうまいとしか言えないとブログ主は素直に感心しました。
この巧みな文章、どのような投資手法の方が読んでも自分ごとに感じるのではないでしょうか。
個別株は難しい
本記事長期の個別株投資家の視点から読むと、内容はサラッとしていていますが、よくよく考えると内容は大変高度です。これだけの覚悟を持って個別株投資に向き合うのは並大抵ではないです。
ブログ主も運用における主力のインデックス投資に一部だけ個別株投資も併用していますが、ここまでの覚悟は持てていません。もう少し緩く考えて、趣味的に運用しています。
インデックスをオーバーパフォームすべく知恵を絞るのもなかなか楽しいです。
猿のダーツ投げ
インデックス投資を主体にしている方なら、どこかしらで目にしているはずの猿のダーツ投げ。目隠しをしたサルに、新聞の相場欄めがけてダーツを投げさせ、命中した銘柄でポートフォリオを組んでも、専門家が選んだポートフォリオと、さほど大差のない運用成果をあげられるというもので、銘柄選別の困難さを揶揄する象徴的な表現です。
であるなら、逆に、予想せずセクターや銘柄をランダムになるよう分散させれば、個人が銘柄選択しても、専門家と大差はなくなるのではないかと意識しています。
分散してインデックスに近づける
本記事でも【7】で触れられていて、前回記事にもしていますが、銘柄を増やせばインデックスに近くなるなら、銘柄を増やせばインデックスに大きく負けることはないと考えて、アメリカ株、日本株ともに相当数の銘柄分散は必須にしています。
個人の飛び道具(株主優待)
日本株については、大きいが正義の金融の世界において、逆不公平ともいいうる零細株主優遇措置である株主優待を重視しています。1単元だけで超大口株主と同じ優待が得られるという破格の制度です。
優待株は、企業業績悪化時も優待目的で株価が下落しにくい、俗称「優待エアバック効果」の恩恵を受けることもあります。
ただ、やはり優待だけの目的は、株式投資の本質からははずれて、邪道です。おまけ程度に考えておく必要はあります。ブログ主も優待目的だけで投資することはありません。
一部分に留める基本売却しない
個別株は一個人には荷が重いため、株式投資額中のごく一部にとどめて、基本的に売却はしないようにしています。また配当金の再投資以外は追加資金も投入しないスタンスで運用しています。
これで10数年の運用期間でブログ主の個別日本株は、日経平均対比勝ち、個別米国株はS&P500対比負けで1勝1敗とインデックス投資の成果と大差ない状況です。インデックスの堅牢さをしみじみ感じています。
様々な投資手法がある中で、時に喧々諤々の議論がなされることもありますが、所詮は資産運用の話です。人によっても投資の目的は様々。そもそも、人間そのものが不合理な存在なので、論理的に突き詰めなくても、ゆるく考えてもよくて、それぞれが自分の立場で心地よいように運用していけばいいのかなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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