全世界株やS&P500といったインデックス投資を中心とすると、時には株式投資をしている実感が希薄化してしまうことがあるかもしれません。しかし、インデックス投資も株式投資であることに変わりがありません。さらに、相場環境が良いときは、リスク資産であることも忘れがちです。
不動産取引はお勧めしないが学ぶ価値はある
個人的には、不動産売買は豊富な経験と知識、人脈が不可欠なものだと思います。会社員が知識や経験がないまま、紹介されるに任せて高額な長期ローンを組んで不動産で投資するのは、極めて危険なものとの認識です。
ブログ主が不動産売買未経験だからかもしれませんが、投資のために数千万のローンを組み、長期にわたり、金利を負担し返済の義務を負うことには、慎重なスタンスです。
ただ、誰しも、通過せねばならない持ち家か賃貸か問題があります。自宅を購入するにしろ、金利と不動産価格の関係を理解しないと買えないです。賃貸を検討するにしても、貸す側のオーナーは、いかなる費用負担でどの程度収益を得るために、賃料を決めているのかという発想は有益です。
何よりも、収益を得るための投資として不動産投資と株式投資を比較してみると、株式投資の特徴が浮かび上がり、投資脳が鍛えられます。
購入する場合、フルローンにして頭金相当を株式運用することとローン金額を低く抑えることとどちらを選択すべきか、とか、ある程度購入資金がある場合に、持ち家にするか、それとも賃貸にして、購入する資金相当を株式運用することとどちらが有利かなど、脳内シミュレーションだけでも鍛えられます。
是非見て欲しい動画サイト
不動産Gメン滝島
こちらは、YouTubeの「不動産Gメン滝島」さんの動画サイトです。本も出版されている本業の方のサイトですが、歯に衣着せぬストレートな内容で大変好感が持てます。ワンルームから戸建てに賃貸、サブリース契約など不動産取引に触れられる機会となりますし、不動産関連の法律問題も取り上げられており勉強になります。
加えて、スポンサーをされているスケート選手が登場したり、2024年2月には、ラクビー日本代表の姫野選手が登場したりと内容が多彩なことも魅力です。
正直不動産
外部リンク:ウィキペディア(Wikipedia) 正直不動産
こちらは、漫画原作で、ドラマ化されているものです。2024年2月現在ドラマは、NHKで、正直不動産2が放映中です。同じく、2024年2月現在AmazonPrimeで、前クールの正直不動産1全話と、2は、1周間遅れで最新話の視聴が可能です。
完全にエンターテイメントですが、不動産取引を題材としており、問題意識を持ちきっかけには、もってこいだと思います。
比較
不動産 | REIT | 上場株式会社 | 株式インデックス投資信託 | |
売買単位 | 極大 | 極小 | 小 | 極小 |
値決め | 相対 | 市場 | 市場 | 市場 |
取引手数料 | 極大 | 極小 | 極小 | 極小 |
借入 | 不動産担保ローン | – | 信用取引可 | – |
利益の源泉 | 賃貸料・売買差益 | 賃貸料・売買差益 | 事業収益・売買差益 | 事業収益・売買差益 |
管理者 | 所有者(委託可) | 運用会社 | 経営機関 | 運用会社 |
保有コスト | 管理費・ローン金利 | 信託報酬等 | (信用コスト) | 信託報酬等 |
経年劣化 | 老朽化、火事・地震・環境変化 | 老朽化、火事・地震・環境変化(分散) | 事業環境悪化・倒産 | 経済破綻、市場そのものの停滞 |
出口 | 相対売却 | 市場で売却 | 市場で売却 | 解約 |
超ざっくりですが、比較してみました。こうしてみると、現物不動産は、何もかも大きく、自分との距離も近いです。自分で管理が原則です。売買や管理を他人に委託するとコストもかかります。
現物株式もそうですが、大きな集中投資になるので、上下のブレも大きいです。ブログ主はやはり会社を経営するぐらいの知識と覚悟を持って臨んだほうがいいように思います。
対して、reitや投資信託はツールとして魅力的ですが、中身は現物不動産や株式会社であり、投資であることに変わりないことが実感できます。
インデックス投資信託中心に資産運用する場合でも、インデックス投資をより理解するため、他の投資手法を学ぶことは有用です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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