[雑感]「本当のお金持ち」は”定期預金”に見向きもしない…お金が貯まらない人に共通する「夏のボーナス」の使い道

雑談

記事概要

外部リンク:PREGIDENT Online 「本当のお金持ち」は”定期預金”に見向きもしない…お金が貯まらない人に共通する「夏のボーナス」の使い道

PREGIDENT Onlineに掲載されていました。夏になったら出てくる定番のボーナス記事です。

お金を貯めるにはどうすればいいのか。消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんは「『少しでもお金を増やしたい』と考える人がハマりやすい落とし穴がたくさんある。お得感のある『数字の錯覚』に注意してほしい」という――。

「本当のお金持ち」は”定期預金”に見向きもしない…お金が貯まらない人に共通する「夏のボーナス」の使い道

基本的には、記事中で、2点主張されてます。1点目は、ネット銀行のお得な金利の罠。2点目は、フレーミングに注意ということで、ポイント還元や預金金利は、%ではなくて、具体的な金額に置き直して、考えること。また、目先の金額ではなく、1日、1ヶ月、1年で換算して判断しましょうということです。

この種類の記事では、「預金ではインフレに負けます。投資しましょう」という結論に導かれがちですが、具体的金額でメリットと手間暇を考えようという記事スタンスにはとても共感できました。

ただ、1点目のネット銀行の罠については、掘り下げが必要なように思い、次項にまとめます。

定期預金の「キャンペーン金利」に潜む罠は本当か

手間暇の問題

目先のわずかな金利差のために、使う予定のない口座を新規開設することは、手間暇に見合うかといえば見合わないケースがほとんどと思われます。

よって、著者の見解は正しいと思います。しかし、逆に考えれば、同じ定期預金であれば金利が高いネット銀行をメインバンクとして利用すれば、手間暇なく高金利を享受し続けることができるので、どの銀行をメインで利用するかを、しっかり考える必要があります。ソニー銀行など10年以上夏冬のボーナスキャンペーンを継続しているため、高水準の金利も一過性のものとも言えなくなっています。

ただ、現在の金利水準だと、そもそも、定期預金ではなく、個人向け国債変動10を検討すべきかとは思います。

なお、記事中では、コンビニATMメインのネット銀行では、端数が下ろせないとありますが、各種PAYやクレジットカードの紐づけ、デビットカードで回避は可能でしょう(ただし、これはやはり面倒・・・)。しかし、一応ネット銀行にこのような問題がある点はブログ主は盲点でした。

外貨預金・投資信託への誘引

こうしたキャンペーンを打つネット銀行やネット支店はアドレスの登録が必須なので、特別金利目当てに新規で口座を開いてもらえば、その後いくらでもセールスをかけられる。お目当ては儲けが大きい外貨建ての定期預金や投資信託で、これらを買ってもらいたいのが本音だ。

たとえば外貨預金に0.3%どころではない金利をつけて、キャンペーン定期預金の期間が終わった客を呼び込む。うまく行けば手数料を稼ぐことができる。ちょっと高めの年利0.3%は、その呼び水というわけだ。

「本当のお金持ち」は”定期預金”に見向きもしない…お金が貯まらない人に共通する「夏のボーナス」の使い道

以下、記事中にも登場し、ブログ主がメインで利用しているソニー銀行を前提に書きます。

銀行も商売ですから、これも当然でしょう。例えば、ソニー銀行では、明確に預かり残高ごとの優遇制度を用意して、外貨預金・投資信託へ誘導しています。しかし、罠にはまってみるのも悪くない場合があります。

外部リンク:ソニー銀行 優遇プログラム Club S

優遇ブログラムをフルに活用すれば、デビットカード利用額の最高2%のキャッシュバックを受けられます。年会費無料のクレジットカードであれば、よくて1%程度なので、破格の還元です。月間10万円消費する都度、1,000円もの差です。

消費者目線では、条件中の外貨預金は論外として、投資信託なら、楽天全米株式インデックスや同全世界株式インデックスファンドがラインナップされていて、低コストのインデックス投信が利用可能です(Slimオルカンなどの最安水準のファンドはさすがにラインナップはありませんが・・・・・)。

こうなると、ネット証券でのクレカ積立還元と投信保有ポイントと、ソニー銀行の優遇プログラムは、利用状況によって比較対象となりえます。

最後に

著者は、「大きな数字は消費者を惑わす。お金を確実に育てるためにも、その数字の意味、条件、そして本質を、正しく見抜くことは欠かせない。」と締められています。

余計な手間暇は回避すべきですが、わずか0.数%の差も積もれば大きな差となります。特に長期間継続する日常のクレカやデビットカードの還元、投資信託の経費率、国債・定期預金金利水準などは、アンテナを張っておきたいです。

例えば、ブログ主も利用している楽天カードなど、公共料金の還元率が下げられていましたが、来月2024年8月1日より、さらに、楽天モバイル以外の携帯電話料金、保険料の還元率が低下します。

外部リンク:楽天カード カード利用獲得ポイントの還元率が異なるご利用先

ポイント還元はサービスですから変更は仕方ないにしても度重なる変更はユーザーフレンドリーではないような気がします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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