[雑感]天下一品で考える投資手法

雑談

投資もラーメンも好きなブログ主にとって、「家系も二郎もコピー続出なのに…なぜ「天下一品」だけはマネされないのか」という趣味としても、投資家目線でも、大変興味深いラーメンライターさんの記事が目に止まりました。

ラーメンとしての記事概要

外部リンク:DIAMOND online 家系も二郎もコピー続出なのに…なぜ「天下一品」だけはマネされないのか

ブログ主にとっての天下一品は、京都の総本店のすぐ近くに住んでいたことがあったり、数年後ごとの不安な全国転勤の度に転勤先でも変わらずいただける天下一品に癒やされたりと、何かと縁があり続けている存在です。

その天下一品の唯一無為性を解説するこの記事面白かったです。

確かに株式会社ギフトホールでティング(9279)をみても、家系の町田商店、二郎系の豚山などは全国展開していますが、天一のように1ジャンルを確立したラーメンが模倣されない理由は、何となく予想はついていたものの、この記事で、綺麗に言語化され頭がすっきりしました。

ブログ主も、個人店の期間限定提供では、かなり寄せた麺に出会ったことはありますが、

ほのぼんヌードルズ(4) | 宮城でラーメンときどき登山
2026年1月26日 おもしろそうな限定が目に止まり、ほのぼんヌードルズさんを訪問しました。 平日開店20分前着で先客なしも、15分ほど前から来客が続き、開店前待ち7組。駐車場は7台中6台埋まってました。本日は、薄っすらと積雪がありましたが

市販の麺では、NISSINの冷凍麺ごくりや、チルドの監修麺、さらにローソンやキンレイの冷凍監修麺に、袋麺など多種多様な「天下一品」ジェネリックを試していますが、やはり本家とは似ているようで別物感は拭えていなかったのでとても納得できました。

天下一品 | 宮城でラーメンときどき登山
日清食品チルドから新発売されたチルドタイプの天下一品が運よく入手できたので、早速作ってみました。 今回はトライアル名取店で税込み499円。一食あたり約250円です。 天下一品再現のインスタント麺は、カップ・袋・冷凍(キンレイ、ローソン、ごく

投資家目線での天下一品

天下一品そのものへは上場されていないため投資できませんが、この記事を読んだ投資家の方ならすぐ閃くワードがあります。

経済的な堀」「エコノミック・モート(Economic Moat)」-企業が競合他社を寄せ付けず、長期にわたって経済的利益を生み出すことを可能にする「競争優位性」です。

ラーメン業界といういわゆるレッドオーシャン市場で競合からの模倣を回避できる術を有しているのは強い。ベジポタというラーメンでは比較的ニッチな分野で、圧倒的なブランド力をもって市場を寡占していて、大手が参入するには市場(分野)が小さすぎ、逆に個人規模から参入しようとするとコスト面で太刀打ちできないという絶妙なポジションにあるといえます。

戦略面でも、以下の通り述べられていて、ユーザーとしてもまさにこの通り誘導され続けています。

逆に、まったく同じ味は真似できないという絶対的な自信があるから、監修商品は積極的に広げていっても問題ないと判断している。

(中略)

「こってり」は、パンチがあって一回食べたら忘れられず、そして一度インプットされたら記憶に残り続けるので、あちこちに「天下一品」の監修商品でロゴを散りばめておくことで、お店の集客につながるという戦略なのだ。

出典:DIAMOND online 家系も二郎もコピー続出なのに…なぜ「天下一品」だけはマネされないのか

個別株投資を中心としていた頃は、このエコノミック・モートを重視していて、香料、漬物やカット野菜、焼き肉ロースター、国産鉱物、液体輸送などのニッチなマーケットで高いシェアを持ちかつ、機関投資家が投資できないほどの小型株を好んでいました。

ただ難しいのは、現在エコノミック・モートを有していても、環境の変化に対応できなかったり、ニッチマーケットゆえ、会社ごとTOBやMBOされ上場廃止になることも結構な頻度で遭遇したりします。また素人でもわかる明白な競争優位性があれば、既に株価が織り込んで高PERである傾向も強く、なかなか安く購入する機会に恵まれません。

個人的に思い入れのある天下一品も、インフレ下でのコスト構造や、人口動態などが、劇的に変化する中で、ジャンルが異なるものの、近年相次ぐ、山岡家(3399)、魁力屋(5891)などチェーン店の上場や、直近でも、松屋フーズ(9887)が「六厘舎」を買収したように、大手飲食チェーンによる超有名店の買収の増加など変化に直面しています。

ブログ主は複数のエリアでラーメン店を行き尽くし、ラーメンに関して、それなりの経験を有し、さらにラーメン業の個別株も多数保有していますが、それでも、ただのラーメン・投資好きぐらいでは、これからどう変わっていくか、変わらないのか、将来を的確に予想することはやはり容易ではありません。ラーメン好きでもあの「六厘舎」が牛丼の松屋傘下になろうとは発想すら出来なかったでしょう。

比較的身近のラーメン業ですらこの程度しか把握できないのだから、多種多様な産業界を俯瞰して変化を予想し続けるのはいかに困難なことか・・・・・・。

まあ、一ラーメンファンとしては、エコノミックモートや投資など二の次で、天下一品のあの味は残り続けてほしいだけですが・・・・・・。

なにはともあれ、何事も、限られた情報でわかった気にならないことと、未知の変化への対応は更に難しいことを肝に銘じています。このことこそ、結局インデックス投資に比重を置く理由に他なりません。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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