ネットの記事でSIMスワップ詐欺なるものを知りました。これは資産運用において最大限の注意を払う必要があるリスクと思います。
SIMスワップ詐欺
外部リンク:PRESIDENT Online 「騙されるヤツがバカ」と思う人こそバカ…気づけばネット銀行口座998万円が蒸発する携帯番号”乗っ取り手口”
PRESIDENT Onlineさんの記事です。記事中にリンクのある神戸新聞に掲載された実被害をもとにされています。
SIMスワップ詐欺とは、他人が被害者になりすまし、SIM再発行手続きやMNPをおこない被害者の携帯を使えなくするとともに、被害者の携帯番号を乗っ取ることです。再発行されたSIMやMNP先のSIMを別のスマホに差し込めば完了です。
乗っ取られた場合、SMS認証が突破されるため、口座番号やID、パスワードが漏れていれば、銀行口座からオンラインで不正送金され一発で終わりという恐怖の代物です。
記事中の実例では、携帯ショップで偽造の免許証が使われたそうです。これだけで立派な刑法犯罪ですが、住所・氏名・生年月日が漏れていたら、現代の印刷技術下では、それらしい見た目の偽造は防ぎようがなさそうです。携帯ショップで見た目だけで偽造を判断するのは難しそうです。
オンラインで銀行利用されている方は、こういうことも想定して、利用中の銀行のセキュリティー強度を確認しておいたほうが良さそうです。ここまでされても、ワンタイムパスワードなど最後の砦があれば助かる余地はありそうです。
ネット証券は大丈夫か
ネット証券の場合、出金先口座の変更が、SMS認証だけでできるようになっていれば、勝手に変更され、引き出されてしまうリスクがあります。ただし、ここでは、証券口座と同一名義の銀行口座しか出金先口座として設定不可という縛りがあり、救われるケースがありそうです。それでも、同姓同名が多そうな方は注意が必要です。ネット証券も、各社セキュリティーは異なるので、ご自身の利用先での設定を確認しておくことをおすすめします。
資産運用にセキュリティー対策は必須
記事中には、SIMスワップ詐欺の前段階にはフィッシング詐欺があり、そこで口座番号やID、パスワードを盗まれるとあります。
気づかぬ間に、マルウェアやウイルスに感染して、情報を抜かれたり、偽サイトに誘導されるリスクは誰にでもあります。対策ソフトの導入は無論、少しでも怪しげなアプリやソフトの導入をしない、ブックマーク以外からはサイトに入らない、ネット証券やネット銀行を利用するPCはそれ専用にして、メールなどの多用途には使用しないなど、できる範囲で相当の注意を払う必要があります。
加えて、無闇やたらと個人情報を拡散させないことも重要です。ネット通販やセミナー参加、アンケートに答えたら抽選で・・・など至るところで住所氏名電話番号を求められますが、こうしたリスクを高めないよう慎重な対応が必要です。ブログ主も先日やらかしました。
株式と債券の比率でリスクを調整しようとか、アメリカ株だ全世界株だと言う本筋の話、以前に、ネット環境のリスクを把握しておくことも資産運用では重要です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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