知る人ぞ知る地球の歩き方とeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)がコラボされました。半信半疑で買って読んでみたところ、思っていたよりも、内容充実してましたので共有させていただきます。
思い出の地球の歩き方
人生を豊かにする圧倒的な経験を助けてくれた「地球の歩き方 ヨーロッパ」。インターネット、スマホやGPSはおろか、携帯電話すら普及していなかった学生時代、本一冊でヨーロッパ中の都市への自由旅行に導いてくれました。
人生の相棒として、今でも大切に手元に置いています。
買うかどうか迷った
ブログ主としては、実体験に基づき絶対的に信頼している「地球の歩き方」からオルカンが発売されると知り、すぐに興味を持ったのですが、買うかどうか悩みました。
全世界のインデックス投資って今更新しいネタがあるわけではなく、ネットでも公開されているし、この種の半分自社商品の宣伝込の書籍にしては、定価2,420円は少し高く感じたからです。
同じ2,420円なら、本代相当でオルカン直接買った方が賢明ではないかと。
しかし、たまたま視聴した2025年8月30日の地球の歩き方オルカン出版コラボの「eMAXIS ファンミーティング」で、投資信託会社だけではなく、出版社側・指数算出会社が登壇されて、この種の比較的硬そうな面々に反して、結構本音トークされていたので、内容が期待されました。
また、30年の時を経て、また「地球の歩き方」にこのような形で巡り合うのも運命かもと思い切って買ってみました。
買ってよかった
一言でいうと、セールストークは一切なく、とにかく理解を深めて投資が進められるように誠心誠意構成されていて、全世界株式インデックス投資への解像度が間違いなく高まります。異色の異業種コラボですが、投資と旅行が交わるとこうなるかと目からウロコでした。
構成としては、投資信託の基本編、投資先各国事情、実際の買い方の三部構成で、すでに投資されている方は、全世界インデックスとは何にどうやって投資しているのかおさらいでき、理解を深められますし、全く投資してない方にも、一から理解を助ける入門として最適と思いました。
ブログ主が、印象に残ったのは、以下の点です。
■MSCI社
指数算出会社がBtoCの世界に登場するのは珍しく親近感が湧きます
■議決権
さらっと触れていますが、入門書でここまで触れるのは誠意の証ではと思いました。
■オルカンに組み合わすべき投資信託
Q&Aでさらっと触れられていますが、こちらも、さらっと当然の見解を述べられていて、売らんがための記事になりがちな金融業界としては異色と思いました。
■具体的な証券口座開設方法
すごいと思ったのは、グループ会社の三菱UFJeコマース証券ではないネット証券を例に紹介されている点です。この点も、これから投資するならという地球の歩き方視点と合致していてとても好印象でした。普通はありえない。
その他、日本を含むMSCI ACWI構成国47カ国がすべて、地球の歩き方のように、国・都市情報、組入企業など網羅的に紹介されています。まさに投資と旅行のフュージョンで、旅行好き、投資好き、初心者・玄人だれにしも有用で、またありそうでないユニークな視点です(ここはまだ途中までしか読めてませんが)。欄外の読者コメントも歩き方ぽい味があります。
また時代を経て、投資環境が変われば、MSCI ACWIの構成比率や組入上位企業は、2025年当時は、こんな比率だったんだと懐かしく、振り返るネタにもなるかもしれません。
ブログ主は、三菱UFJアセットさんと何の関係もありませんが、全世界インデックスとともに、長旅を続けようという方であれば誰しも手元に置いておいて損はないと思い紹介させていただきました。これから投資を初める方のガイドブックとしても優秀と思います。
この種の書籍にしては、珍しく事実のみ淡々と誠意を持って示してくれる良識的な入門書だと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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