[雑感]「オルカンだけで本当にいいの?」と迷ったら。初心者が知るべき「オルカン8割+〇〇2割」の戦略 ・・は正しいか?

雑談

頻繁に目にするコア・サテライト戦略、毎度思いますが、肝心な点が抜け落ちていると思います。

記事概要

外部リンク:MONEY PLUS 「オルカンだけで本当にいいの?」と迷ったら。初心者が知るべき「オルカン8割+〇〇2割」の戦略

当ブログでも何度も取り上げているオルカンなどのインデックス運用に2~3割だけ自分の意思を反映させるいわゆるコア・サテライト戦略の記事です。

この手法は、戦略でもなんでもなく、インデックス運用の理論的根拠とされるシャープ氏の唱える資本資産価格モデル(CAPM)により、株式限定とは言え、平均-分散アプローチの観点から最も効率的とされる時価総額加重平均で組まれた「市場ポートフォリオ」を僅か20%の保有比率で一個人が上回れると考えるのは過信以外何者でもないと思います。

単純に20年インデックス運用して、年単純平均利回り5%と仮定すると20年で100%と倍になるとします。

ここで、自分で考えて運用する20%の部分は、2%インデックス運用を毎年上回り、年単純平均利回り7%を達成(これは凄い)したとすれば、7%×20年で140%となり、40%もインデックス運用を凌駕でしたことになります。しかしながら全体では・・・・・・、

{100%×8割=80%} + {140%×2割=28%}=108%

20%の比率は小さすぎるため、どれだけここのパフォーマンスがよくても、資産全体への影響は大きくありません。このケースだと逆にインデックスを-40%も下回っても、全体では92%となり下振れても大きく影響は受けません。学術理論的に最も効率的とされる時価総額加重平均で組まれたインデックスを恣意的に崩す意味があるでしょうか。

結局、趣味の世界を出ないとしか言いようがありません。

後、余談ながら、記事中、

オルカンは株式のみで構成されているため、REITは基本的に含まれておらず、ここに不動産という異なる資産を加えることで、分散の幅を広げることができます。

と述べられていますが、前回記事でも触れましたが、REITも含まれています。2025年4月25日付けのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)運用報告書(全体版)にも、P6,P20にしっかりと、REITの記載があります。

比率が小さいから含まれていないと同義という意味かもしれませんが、明らかにミスリードではないかと危惧されます。

変化に対応し続けるのが難しい

変わりゆく世の中

1995年 液晶モニターを搭載した世界初のデジタルカメラQV-10をカシオが発売。その場で撮影した画像をすぐ確認できるようになった。
2000年 初の内蔵型カメラ付き携帯電話J-SH04をシャープが発売。メールで写真が送れるようになった。
2007年 アップルが初代iPhone発売。携帯から物理キーボードがなくなり、カメラ・PC・インターネットが本格的に一つのポータブルデバイスに融合する時代の幕開け。

デジカメの主要な出来事です。

モニター付きが登場したのは約30年前。ほどなくして、当たり前に存在したフィルムや現像を世の中から駆逐。フジフィルムやコダックといった大企業は業態変更や消滅といった事態に直面しました。

カシオは健在ですが、液晶を中心に飛ぶ鳥落とす勢いだったシャープは、一時債務超過となり現在は台湾メーカー傘下へ。

フィルムカメラを駆逐したデジカメは現在スマホに完全に後塵を拝しています。QRコード読み取り、テレビ電話、オンライン会議etcなど活用範囲が飛躍的に拡大中です。

身近なカメラ一つとっても、わずか30年ほどの間にこれほど変遷しています。あらゆる分野でこうしたイノベーションが絶えず起こり続けている中、一個人が未来を予想して企業単位で保有株式を入れ替え続けることが可能とは思えません。

国単位でも

米国ETF VTI,VWOでの米国株と新興国株の約20年での比較です。2005年から10年ほどは、これからは新興国の時代だともてはやされていた新興国株式ですが、2014年ぐらいから米国株式と立場が入れ替わり、その後の10年は皆が知る米国株の好調が続いています。

これからは新興国の時代だと信じて、新興国株式の比率を高めていたら今現在の運用成績は相対的に振るわないですし、2005年から2015年の10年もの間、新興国株式に後塵を拝していた米国株はその後の10年黄金期になると予想して、上手に入れ替えることができたか。絶対に無理だと思います。

結論

いつもの結論ですが、折角インデックス運用に信頼を置き、中身も効率的とされる時価総額加重平均にて入れ替え続けてくれているのに、個人のある意味根拠のない連想ゲーム的発想だけで、バランスを崩す意義は見いだせません。

そもそも、オルカン以外でよく登場する高配当株、新興国株、欧州株、日本株、不動産(REIT)は、すべて最初からオルカンに組み入れられています。隣の芝が青く見える時は、オルカンの運用報告書でも眺めたほうがいいです。

たまに眺めると全世界に通貨・企業ともにこれだけ分散して自分は保有しているんだと実感が湧くとともに、低コストで凄いと毎回驚かされます。

ただ、非効率的で、意味がなくても、個人で予想して何かを買うのは楽しいです。インデックスを上回る成果を求めるのではなく、競馬や宝くじのようになくなっても良い範囲で個別株投資をギャンブル的に楽しむのは趣味として割り切って楽しめばいいと思います。ブログ主もそうしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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