4月に入りましたが、米価はもとより目前の食品など、物価上昇基調が続いています。そんな中BigMac指数は、どのような推移を辿っているのか現状確認してみました。
BigMac指数
前回確認したのは、約1年前のNISAの日(24.2.13)でした。
年2回更新されるので、お久しぶり本家The Economist誌のサイトを確認しに行ったところ、会員登録が必要になっており、もはや自由には確認できない状態に。残念です。やむなく引用されているサイトより数値のみ確認すると、
BigMac指数(=各国・地域におけるビッグマックの平均価格を比較することで、為替レートや物価水準、購買力といった経済状況の比較や把握をしやすくするための指数)での円のドルの過小評価の割合は、半年間でさらに拡大しています。
23年7月:-43.2% (1ドル=142.78円)
24年1月:-46.5% (1ドル=146.76円)
24年7月:-43.93% (1ドル=150.46円)
25年1月:-46.29% (1ドル=154.35円)
25年1月の時点で、日本とアメリカのビッグマック価格が等しい仮定すると、1ドルの理論値は、約83円ということになります。
この2年程度の推移では若干名目上の円安が進んでいるかに見えますが、国内の物価上昇基調と比較すると大きな変化は見られません。
購買力平価(PPP)の推移

ビックマック指数同様に、各種物価指数と実勢相場を比較しても、ここ2年では大きな変化は見られず、実勢相場の円安基調は続いているように見えます。グラフの50年間では、消費者物価指数を実勢相場が上回っているのは稀だったのにもかかわらずです。
アベノミクスと言われた異次元の金融緩和から景色が変わっていますが、年単位での変化ゆえ、やはり、ここから将来予想は難しい点は1年前と同様です。
では、国内株価はどうでしょう。
本日は、語呂合わせで2.13・NISAの日です。日経平均株価は、タイミングよく、前日比+2.89% 1,000円超の値上げです。37,963円なんぞ見たことがない世界で、つい浮足立ってしまいがち
2024年1月の時点での当ブログの記述です。1年経って2025年3月28日時点の終値で、日経平均株価は、前日比-1.8%、679円安の37,120円です。翌月曜日3月31日は、1,000円超の下落で、35,617円です。1年経っても同じような・・・・・・。
当時は新鮮に感じた日経平均の高値も、ここ1年大きな変化はなく、すっかり慣れてしまいました。
結局、国内物価は上昇基調、ドル円レートは円安基調が継続という事実以外に、何か法則を見出したり、将来予想できるような情報は未だないといえそう。今後の物価や為替での調整または、相対的な円の購買力の低下が継続し、日本そのものが沈んだままなのかはまだわかりません。
備えるなら、個人よがりの予想よりも、国際通貨間や、株式と債券(預貯金国債)で適度に分散して、保有しておくことには変わりないと言えそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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