今週末は衆議院選挙です。インデックス投資はいわば社会全体の発展と一蓮托生の関係にあるため、選挙を通じてより社会の発展につながる意思表明をしていくことも重要になります。
全世界株式インデックス中心であっても、国内に住み続ける以上、税負担や物価動向など、投資の成果を享受する出口の場面で、社会全体の動向にダイレクトに影響を受けます。
どこに投資するのと同様に生活における車輪の両軸に当たる部分ゆえ、しっかり考えて判断が必要。
若干の個人的見解も含めて争点整理をしてみます。
自由主義国家の大原則
日本国では、主人公は一人ひとりの国民です。自由意志を尊重し、個人が誰にも邪魔されず一人ひとりの幸福追求をおこなっていくことが保障されています。
憲法の存在意義は国家権力の乱用を防止することであり、国家は個人の自由な活動を邪魔するような余計なことをしないことが求められています。 政府はいわばキーパー役です。主役はあくまでも個人です。政府が悪いとか、何もしてくれないではなく、個人の自由な活動を邪魔するなというのが原則的な制度設計です。
まずもってこの基本的大原則を理解している立候補者、政党か否か見極めることが絶対に欠かせません。
政府の主たる役割
つきつめれば、税金をどこからどれだけ徴収してどこに配分するかの問題です。どこに重点を置くことが国全体としての経済発展に効果的か見定めていく必要があります。
少なくとも、無い袖は振れないわけですから、どこかしらの支出を増やす場合、どこかを減らすか、増税または赤字国債をさらに増やすしか手段はありません。
全体のバランスは難しい問題ですが、少なくとも、財源を示さず耳障りの良い給付ばかり声高に叫ぶ方や、支出の見直しなく減税を主張するような全体的な視点に欠ける候補者は遠慮願いたい。
憲法改正や夫婦別姓問題も重要な争点ですが、本質的な問題に対するビジョンをもっているか否か見極めたい。少なくとも、枝葉である裏金問題とラベル付している問題だけしか主張しないような候補者、政党は論外です。
以下、①生活インフラの維持②秩序維持③富の再配分の3つに争点整理します。
生活インフラの維持
道路や橋、公共施設などの経済基盤の維持です。元手となる税金には限度があり、人口が減少していく中無駄遣いできる余裕はありません。既存インフラの維持にも膨大なコストがかかります。取捨選択の視点がない候補者は遠慮したいです。
秩序の維持
警察、消防、海上保安庁、自衛隊など国内外の秩序維持です。昨今の情勢を客観的にみると、国内の治安は悪化傾向にあり、災害も多発。対外的には、日本は放棄している武力による威嚇を行っている国家も現実に存在します。最大限の外交的努力とともに現実的な防衛力の強化も並行して必要です。少なくとも何ら具体的な手段を示さず、根拠なく念仏のごとく平和を訴えるだけの候補者は遠慮したいです。
国家単位で威嚇を受けたり虐げられるのは、個人の人権に対する脅威でしかなく、感情論だけでここを軽視するのは、国民の人権に対する意識が希薄ではないでしょうか。
富の再配分
頑張って結果を出した人を尊重しつつ、自由競争の構造的修正の視点です。
世代間の再配分
年金制度や子育て支援。
全国民間での再配分
健康保険制度や生活保護制度のあり方、所得税における累進課税など。ガソリン代・電気代補助、金融課税強化もこの視点。
大都市と地方都市間の分配
地方交付税やふるさと納税。
法人と個人間での徴税体制
所得税と法人税、消費税などのバランス。内部留保云々の珍主張がなされるのもこの部分。
集合知
民主制における選挙は、まさに集合知が発揮される場面です。一人ひとりが考えれば考えるほど最適化が図られます。選挙権を行使しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント
ただ 議員になりたがる奴等 マウント取るのが好きな奴ばかりで辟易します 右も左も同じだね
裁判員の如く 無作為に国民全てから抽選で選出しても 直接民主主義は成り立つ環境は出来て来たと思うのですが 投票もポチッですね
それと議会による政治が正解であるかは別ですが
コメントありがとうございます。確かにインターネットはおろか、テレビもラジオすらなかった時代の制度ですから。特に近年、急速に誰しも個人レベルで情報発信できる環境になり、情報の質が極端に低下していることが気になっています。難しい問題です。