[雑感]新NISA「積み立て投資はできるだけ長く続けましょう」…この“長く”って具体的にどれぐらい?【投資アドバイザーが検証】

雑談

前回、紹介した一括か積立かのニッセイ基礎研究所の記事では、対象商品別に10年、20年の期間で検証されていました。今回は、S&P500指数で、10年と15年で検証された記事を紹介します。

記事概要

外部リンク:新NISA「積み立て投資はできるだけ長く続けましょう」…この“長く”って具体的にどれぐらい?【投資アドバイザーが検証】

個人だと作業量が膨大となりなかなか難しい過去データの検証をこのようにまとめていたただけるのは大変ありがたいです。

記事掲載期間の検証で、10年、15年の勝率は、約80%。対象指数がS&P500ですら、10年以上積立投資を継続しても、結果マイナスの可能性も20%ほどありうるということです。

もちろん、特定期間の過去データにしかすぎず、将来はわかりません。そもそも、いつどれだけ投資するかも、年齢や資産状況や気分次第で事前にコントロールできるものではないです。

それでも、これだけの期間、インデックス投資を続けても、マイナスになる可能性があることは十分に想定しておく必要があります。「葬送のフリーレン」ではないですが、10年は人間にとっては十分長い期間にもかかわらず。

不運な20%への対応

まずもって、勝率で考えると、5人のうち4人は、過去のケースでは、10年以上の継続でプラスにできたということです。ブログ主なら、10年で勝率80%であれば、十分リスクを取る価値はありと判断します。

実際に 早期退職で、株式の運用部分は、実際に現金化して使用するまで、最低10年以上はとれるよう現金との割合を調整しました。

不運な20%にあたっても、それほど悲観する必要もなさそうです。

なぜなら、第一に投資終了後も、現物株ではなく投資信託であれば、必要な分だけ取り崩しつつ運用継続できるからです。

ぴったり10年後に株式全額を一度に取り崩すケースは少ないと思います。仮に、一度に全額取崩必要がある資金であったとしても、この検証期間では、最大-30%ですから、これぐらいを前提に他の資産とバランスを取っておけば大丈夫ということです。

そもそも、企業が株式を発行して資金調達しているということは、株式の単位で事業リスクを広く分散しているということです。我々が現物株式や投資信託を通じた株式を購入していることは、その分散を担っているわけです。株式投資が絶対に儲かるなら、世の中の資産運用は全員株式100%になりますが、そんなことはありえません。

世界の趨勢など一個人のコントロールの及ばないものです。一般的な株式の値動きや最大損失を承知して、目前の株価に一喜一憂しないことが、最終的に資産を増やせる可能性を高めると思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

おまけ:不朽の名著です。ビジネス書、啓蒙書にもかかわらず、株式投資にも通じるものがあります。

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