[雑感]オルカンの円建とドルベース比較

雑談

新NISA制度開始前後して相次いで投入された新商品も最近では大きく話題になるようなものは発売されていません。また、信託報酬の引き下げ競争も一服、さらには、国際情勢の緊迫にかかわらず株価の変動幅が大きくなく、何となく静かです。なので直近の値動きを確認しておこうと思います。

全世界株の直近値動き

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) のETF版 MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559) とベンチマークを同じくする米国上場ETF ACWIの比較です。

出典:GoogleFinace

直近5年の推移です。2024年初頭からは、円ベースでは少し円高となり横横も、ドルベースでは、緩やかな右肩上がりです。

それにしても、ベンチマークが同じ故、投資対象はほぼ一緒にもかかわらず、表示通貨が円ベースの2559とドルベースのACWIは、全く別の商品化に見えます。オールカントリーゆえ、ドル以外の通貨の影響もありますが、水色のドル円相場推移の影響が大きいです。

5年前はドル円相場は106円、現在145円ほど。投資対象が同じでも、為替の影響だけで、これだけ差が生じるのは怖い気がします。今は円安がプラスに働いていますが、また元の水準に戻るとそれだけで円では数十%のマイナスです。今の円ベースのオルカンの運用成績は追い風参考記録ぐらいに見ておいた方が無難です。

投信純資産ランキング

円安の追い風もあってか、eMAXIS SlimシリーズS&P5000とオルカンが1、2位を占めた後は大きな変動はありません。

出典:日経新聞オンライン 投信残高ランキング2025.6.18時点

順位変動はないものの、純資産総額は順調に伸びています。わずか1年半前2023年度末に、1.7兆円の規模であったオルカンは、6.1兆円と不動の地位を築きつつあります。かつてのお化けファンド長年純資産残高トップであったグロソブもいつのまにか超えてしまっています。

ただ、前項で引用しているオルカンのETF版 MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559) は、こちらももっと着目されてもいいはずですが、僅か600億程度であり、投信であるオルカンの1/100の規模しかありません。小規模ゆえデメリットもあり、注意が必要です。

変化は訪れるか

株式市況に関しては、瞬間的に暴落と言える時期がありましたが、瞬く間に平常運転で最近は本当に動きがありません。資産運用は、「NISA+オルカンと個人向け国債変動10」ですべて終わってしまいそうですが、これからどのような変化が起きるか定点観測しつつ、アンテナだけは張り続けようと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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