[雑感]「個人投資家が選ぶ! Fund of the Year2024」の結果で思ったこと

雑談

早いもので、前回から、もう1年。個人的な感想を残しておきたいと思います。

2024年変更点

外部リンク:個人投資家が選ぶ! Fund of the Year2024

本年度から、以下の2点が変更されました。
・投信ブロガーだけではなく誰でも投票できるようになった
・インデックス部門とアクティブ部門に分離されて投票と結果発表がなされるようになった

もともと母数は多くなかったところ、縛りがなくなることで、もっと投票者数は増えるかなと予想したのですが、思ったほどではなかったです。

参加されている方や関心を持つ層は、インデックス投資をコアにされている方が多いのか、結果についても例年通りといえそうです。アクティブ部門に積極的に投資された方も少ないです。

インデックス投資信託の信託報酬を巡る競争も行き着くところまで行って、選出される顔ぶれにほとんど変化がないのでマンネリ化防止かもしれません。でも、投資手法を踏まえると、マンネリ化は当然の帰結ともいえ、それでいいのではと個人的には思います。

オルカンが忘れ去られる日は来るか

本記事作成の前日2025年1月27日には、時代の注目銘柄であるNVIDIAが、-16・97%、時価額にして1日で93兆円吹き飛んだことが話題になっています。日本の会社で時価総額最大はトヨタ自動車で、45兆円ほどですから、トヨタ2社分がわずか1日で消滅したと同様です。これだけ見るとインパクト大。ところが、5年チャートで見ると、

出典:Googlefinance

2024年の水準に戻っただけで、全く違った景色が見えます。

そして、今年の「個人投資家が選ぶ! Fund of the Year2024」のインデックス部門1,2位のお馴染みのeMAXIS Slim S&P500とオールカントリーの預かり資産残高とえば、

出典:日経オンライン

それぞれ、現時点で、6.9兆円、5.5兆円の規模です。順調に残高を積み上げていて、歴史的にみても、国内最大規模とはいえ、世界的に見れば、まだまだです。現状、個別の1社のたった1日の個別株の値動きと比較すると可愛らしくも見えます。

三菱UFJ投信の登録商標にすぎない「オルカン」は、全世界株式投信の代名詞のように扱われています。個人的には勝者総取りで、最終兵器のごとく君臨し続ける可能性の方が高いと考えています。運営会社が、儲けられなくても、広告的な象徴的な商品としての存在価値がありそうだからです。

しかし、アクティブ投信で信託報酬を得られなくなったり、運営者の方針変更で、インフレなどを口実に信託報酬を上げてくる可能性も否定できず、そうすると言動不一致で、某TV局のように一瞬で信頼を失うかもしれません。上記記事でも触れていますが、現状の規模感からは、無理をしている水準ではないかと思われるからです。

また、こちらも可能性は低いと考えていますが、海外株式が長期間低迷して、株式投資するなら、日本株一択の世界となったり、そもそも株式投資全般が低迷して、株式投資するものは愚か者と言われる世界がやってくることもなくはありません。

さらに、時価加重平均型のインデックスを超える何か想像もつかないインデックスが登場しないとも言い切れませんし、革命的なアクティブ運用方法が登場する可能性も否定はできません。

現状安心して保有できるコスパの良い商品を提供いただいて感謝しかありません。しかし、何事も絶対はないので、マンネリ化が続いても、盲信だけはご法度と思われます。

とはいえ、一商品のマンネリ化により、他の投資手法に目が行ってしまうのは、悪手でしかありません。今年も、オルカン以外の投資へ誘導する記事を沢山目にすることでしょう。マンネリ化が続いても、短期的に何が起こっても、ヴァンガード風に言う「航路を守る」ことが何よりも重要です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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