[雑感]今だからこそ支出方法の見直し

支出見直

インフレは継続し、最近では米価格に関してパーティーの場で、農林水産大臣の立場を疑うような発言があったりと何となく世の中に不満が渦巻いている感があります。ただ愚痴っても事態は変わりません。選挙を通じて意思表示すればいいだけですし、何よりも足元、支出そのものの見直しとは別に、誰しもできる支出方法の見直しを改めて取り上げたいと思います。

国債・定期預金

出典:財務省HP

株式などの運用に振り向ける資金とは別に、当面使う必要がない待機資金があれば、普通預金より有利な個人向け国債や定期預金での運用に切り替えれば、同じ円資金でも、0.数%有利な運用ができます。直近の個人向け国債変動10の利率は、0.84%です。これが、支出方法見直しや円資金の運用の基準とすべき利率です。

例えば、本記事作成時点のメガバンクの普通預金金利は0.2%ゆえ、100万円1年間の運用で、約4,800円差が生じます。

国民年金

自営業者やFIRE、早期退職者は、直接支払う国民年金。どうせ支払うなら、有利な方法を取るべきです。

前納制度

出典:日本年金機構HP

一度に2年分の資金手当ができる前提ですが、2年分前納すれば、一人当たり1年間で割引分が約2%で、7,500円の割引です。個人向け国債変動10での運用よりも倍以上有利になります。

付加保険料

出典:日本年金機構HP

国民年金保険料を直接納めている人限定に、老後資金限定ですが、長生きすればするほど超絶オトクな制度が用意されています。インフレ状況は気になりますが、年金支給開始後2年でもとが取れて、以後は死ぬまで上乗せ金をもらい続けられるので、国債や預金とは別に利用したい制度です。

カードポイント

出典:ソニー銀行HP

相当程度の投資信託をソニー銀行で保有する必要がありますが、ソニー銀行のデビットカードでは条件を満たせば、カード決済の総額に対して、最大2%現金還元をどこでも受けられます。楽天カードとは違い、上限はあるものの公共料金・税金にも適用されるため、先の国民年金2年先払をカード決済すれば約8,000円、1年相当で4,000円の現金還元と強力です。

一般的には、年会費無料のカードでは1%程度のため、プラチナステージという条件付きも日常生活でカード決済するだけで最大2%の還元はかなり魅力的です。2025年5月より、ステージ判定にファミリー優遇が追加されたため、家族で別口座を持っていても合算してくれて、ハードルが少し下がっています。

塵も積もれば山

各自それぞれ環境が異なるものの、人によってはストレスのかかる支出そのものの見直しに手を付ける前にも、支出方法の見直しだけでも、これらのように実質的な運用に相当するものが案外あるかもしれません。

インフレ率や政府の政策、はたまたインデックス投資の運用成果等は、個人で直接コントロールできませんが、これらは、どうせ支払うものや置き場所を変えるだけのものであり、比較的コントロール可能なものです。

手間暇もさほどなく成果も確実ゆえ、愚痴ったり不満に思う前に個人で現実的に実行できることに集中して乗り切っていきましょう。

最後まで御覧いただきありがとうございました。

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