電子マネー、バーコード決済、クレジットカードと百花繚乱の昨今ですが、ハードルは高いものの条件満たせばどこでも現金で高還元かつ海外利用にも強いデビットカードを紹介します。ただ、誰にしもベストな選択にはならないため、代替手段も紹介します(情報は2023.3時点)。
決済手段は難しい
消費者の立場からは、同じ代金を支払うなら、還元率が高い決済手段を選びたいところですが、個人によってライフスタイルは千差万別であり、万人に当てはまるお得な決済手段はなかなかないです。イオンカードなら、イオン等で特定の日の決済で5%還元が受けられたり、三井住友カードNLであれば、コンビニで5%など強力な還元を受けることができたりします。しかし、生鮮食品は買いだめできませんし、そもそもコンビニは利便性の対価として、商品はお高めなので、頻度高くは利用できません。
また、カードの優遇特典は、比較的頻度高く見直されており、例えば、ブログ主が利用している楽天カードであれば2021年度より、公共料金等の支払い時の還元率が1%から0.2%になったり、楽天証券での投信つみたてポイントが2022年に、同じく実質0.5%に改定されたりしています。
最近では、SMBCグループがOliveという新サービスを開始したりと、新サービスもどんどん投入されています。
定期的に情報を確認しておかないと、いつのまにか取り逃がしが発生していたりと大変です。
Sony Bank WALLET 最大2%の現金還元
Sony Bank WALLETの特徴
Sony Bank WALLETは、ソニー銀行で発行される年会費無料のクレジットカード一体型のデビットカードです。ブログ主は、資産運用の一部をソニー銀行でおこないかつ、日常の決済や国民年金保険料、家賃や公共料金をすべてデビッドカード決済することで家計の管理と毎月決済額の2%の還元を受けさせていただいています。決済の都度ではなく、ポイントでもなく一月分の利用額に対して翌月現金還元のためとても汎用性が高いです。振込やATM手数料も通常の利用頻度では無料の範囲におさめられます。
年会費無料のカードの還元率は0.5%から1%が一般的なので、とても大きいです。
還元の条件は高いハードル
最大還元率は高い一方、条件のハードルが高いのが最大の難点です。詳細はホームページを御覧いただきたいのですが、外貨預金やFXといった資産運用上おすすめできない商品を除くと、ソニー銀行での相当程度の投資信託の保有が必要です。
1% – 総残高300万円以上
1.5%- 投資信託保有残高500万円以上
2% – 投資信託保有残高1000万円以上
購入可能な投資信託は、楽天VTI,楽天VT,ニッセイ外国株式インデックスなど低コストな投資信託がラインナップされており良心的です。しかし、ネット証券で可能なクレジットカード積立てはできないため、これからの積立てには不向きです。
既に他社で上記投資信託を保有している方は、証券会社によってはいただける投信保有ポイントと還元率によるプラスを天秤にかけて移管を検討してもいいかもしれません。
その他便利な点
デビットカードのため、利用すると即時に預金口座から引き落とされるため、管理がとても容易です。スマホとの連動性も高く、現金同様にとても安心して利用できます。
また、Sony Bank WALLETは、海外利用の利便性とコストの低さが秀でており、主要外貨預金口座を口座開設しておき、海外利用前に外貨を入金しておけば、現地で現地通貨でそのまま決済できます。外貨手数料も比較的低廉で素晴らしいサービスです。クレジットカード利用よりお得なため、頻繁に海外を訪問する方にはとてもおすすめできます。訪問前に特別な準備は不要で、いつものデビットカードで外貨決済できるのは本当に素晴らしいです。
ソニー銀行では、おまかせ入金サービスという定期入金サービスがあります。他の銀行から定期的に一定額をユーザーは手数料無料で資金移動できますので、給与振込口座が他の銀行でもコストも手間暇もかけることなく資金移動が可能です。
定期預金の金利も、毎年6月と12月のキャンペーン期間限定であれば、相応の金利が提示されます。
注意点
条件を満たせば魅力的な還元を受けることができますが、デビットカードのため、高速道路やガソリンスタンドでの利用ができません。ブログ主の場合、火災保険の保険料も利用できませんでした。またETCカードの発行もできないため、キャッシュレス生活のためには、他のクレジットカードを補助的に利用することが必須になります。
ネット銀行としても、例えば三菱UFJニコスの発行するクレジットカードは引落口座に設定できないなど制約もあるため、利用環境によってはネット銀行一本化は厳しいかもしれません。
管理の手間ひまを考えると金融機関はなるべく絞り込みたいところですが。
またそもそもの注意点として優遇サービスはいつ変更されるかわからないことも常に念頭においておく必要があります。
他におすすめできる高還元カード
リクルートカード
還元率1.2%と年会費無料のクレジットカードしては高還元です。ただし、ポイントはリクルートポイントで、使用する場合は、リクルートさんのサービスか、pontaかdポイントへ等価交換するしかないため、汎用性にかける点があります。
楽天銀行デビットカード
デビットカードで条件なく1%の還元を得られます。楽天銀行は楽天証券との連携で、普通預金金利が300万円まで0.1%適用される大きなメリットがあります。楽天証券利用される方は検討の余地ありです。ただし、2023年3月の時点では個人向けの10年国債の利率が上がってきており、日本円の運用としては、楽天証券でこちらを購入することも検討は必要です。
楽天カードは、公共料金の利用還元率が1%未満に改定されているため、今回はこちらを紹介しました。
最後に
0.5%や1%なんか検討するだけ面倒と思われるかもしれませんが、仮に月の総支出が20万円とすると、カード決済することで年間換算、1%で2000円✗12ヶ月=24,000円 0.5%で12,000円 還元されることとなります。ATM利用手数料や振込手数料もとてつもなく大きいです。もし、現金を使い続けていたり、ATM手数料、振込手数料を支払っている方がいらっしゃれば、見直しをおすすめします。
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