日経新聞オンラインに、日経マネーの抜粋記事が掲載されていました。
記事
外部リンク:日経新聞オンライン 個人投資家8730人の悩み「努力が裏目」「話し相手ゼロ」
毎年実施されているマネー誌の個人投資家意識調査の抜粋です。ブログ主は、株式に資産を振り向けてしばらくは、暇つぶしの娯楽としてたまにマネー誌を買ったり、Kindleで読んだりしたこともありましたが、最近は全く手に取らなくなりました。

こちらをみると、10数年前から変わっていないと思うと同時に、勉強の仕方が分からなかったり、決算書が読めないのに、なぜ個別株投資するのかと毎回疑問に思います。
失っても生活に影響のない余裕ある方が、余剰資金で趣味的にされているのかなとしか思えませんし、投資詐欺が世の中にはびこり続けるのを如実に表しているよう。
株式短期売買の未来
そもそもこの記事のみ見ると、株式投資=銘柄選択して、適切なタイミングで売買差益で儲けるという発想(そういう読者層?)を前提にされていて、ブログ主には大変違和感を覚えます。
どんなに何を勉強しようとも、内部の経営者や従業員ではない一素人が、一企業の趨勢を内部の方が持つ情報以上に詳細な情報を持ち、その情報をもとに的確に判断して、他人より適正に売買タイミングを図ることは、不可能としか言えません。それができれば、スーパー経営者ですので、株式の短期売買するのではなく、取締役として経営参画すべきです。
一時期、個人投資家間でブームになったFXやデイトレードは、IT技術と通信回線速度の飛躍的向上とともに機関投資家やヘッジファンドがおこってきた超高速取引に封じ込められ、個人では利益が上げづらくなった結果、ほとんど話題に上らなくなってきました。
加えて現在は、AI技術の飛躍的進歩の途上にあります。ブログ主も、つい2年ほど前は、生成AIすごいと遊んでいたのですが、今や別次元で生活に入り込んでいます。
個人投資家の立場から見れば、今や、知識も情報量も資金量も敵わない専門家や機関投資家のみならず、人間の脳とは全く次元の違う情報収集能力と情報処理力を持ち24時間休むことなく稼働して学習可能なAIとも市場で戦わなければならなくなりました。
知識と実務経験が桁外れの専門家+資金量膨大な機関投資家+超高性能AIのトリプルコンボにどうすれば、素人の一個人が勝てる気がするでしょうか。
FXやデイトレードよりは複雑であろう株式の短期売買のみならず、中長期の株式投資でさえ、一個人の人間の能力のみで株式市場で他人を出し抜くことは、ますます困難になっていき、FXやデイトレードと同じ道を辿る可能性が大いにあります。
こうしてみると、マネー誌のこのような記事はあまりにも呑気すぎないかと思わずにいれなかったりします。
ただ、一点だけ。記事末尾に掲載されているお悩み「妻にギャンブルと見られている。長期投資をしたいが、「63歳で何が長期だ」とケンカに」だけは、とても示唆に富み深い!と思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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