早期退職してFIRE状態を実験的に続けて1年6ヶ月目に到達しました。自分の備忘録を兼ねて現状を記録しておきたいと思います。
生活面
退職後の大型出費
2年目に突入し、退職後2年目の確定申告を無事終えました。また、今月、2024年3月、任意継続保険料の最後の6ヶ月分の請求があり、振込を終えました。保険料は、279,065円でした。
これにて、退職後の住民税、健康保険料など大型出費が一段落し、退職後の大きなタスクは、半年後の国民健康保険への切替を残すのみとなりました。
幸いにも、予め見積もっていた退職後の大型出費への備えに余剰が出たため、生活費へ繰り越せました。退職後の特別出費が終わった安心感はかなり大きかったです。
実生活
さすがに1年を超えると完全に慣れました。
しばらくは、日々充実感を感じつつも、定職についていないことが自分なりに気になり、平日の昼間からスーパーや病院へ行くことに何となく引っかかりを感じていたのですが、いつしか全く意識すらしなくなりました。実験的とは言え、賃金をいただく仕事をしていない状態に自分で身構えるような感覚がなくなりました。
FIREはやめたほうがいいか?
外部リンク:YAHOO!ニュース FIREはやめたほうがいいと断言できる理由
24時間、毎日ぼんやりすごすと、あっという間に終わってしまう。単純に「忙しさ」のレベルが下がってしまった。朝から晩までやることがある状態だったので、とにかく時間のゆとりがほしいと会社を辞めたら、今度は1日1個用件があるだけで忙しく感じた。
起きたい時間に起き、食べたいときに食べるようになると、夕方6時に1件用事があるだけなのに、あっという間に出かける時間になった。
時間を使う能力がすごく落ちていると感じたのだ。
出典:FIREはやめたほうがいいと断言できる理由
ブログ主同世代の現役の起業家、会社経営者の方の著書よりの引用記事です。この感覚は、よくわかります。確かに、FIRE後、少ないタスクに何故か「忙しさ」を感じています。
しかし、これをもって「時間を使う能力が落ちた」とか暇だからゆるゆるしているのとは違う感覚です。学生として試験や卒業という強制的な区切りや、労働者として、納期・上司の指示・客先アポ・イレギュラー対応など、有無を言わず外的な制約に対処せざるを得ない状況にあることと「時間を使う能力がある」ことは別問題です。
前回記事で、「オルカン信者は思考停止」「オルカン信者は出世しない」といわれていることと同根で、人間としての学びや成長の機会を必ずしも、対価が賃金の「労働」だけに結びつける必要はないです。そもそも常時永遠に学びや成長を求めるか否かも人それぞれの人生観によりけりでしょう。
ブログ主個人としては、時間の使い方を自分で決定できる状態にあるFIREはこの上なく魅力的な選択肢で有り続けています。自分でコントロールできることが多ければ多いほど幸福を感じる度合いが大きいので、コントロールできないことが非常に多かった会社員生活には、微塵も未練を感じていません。これは人によるので断言する問題ではないと思います。
前回記事:
資産運用
当初の計画どおり、本来の定年退職時期までは、無リスク資産(預貯金・国債)から定額で取り崩しており、生活面で株式クラスの運用成績の影響は受けていません。ただ何もしていないのに、社会人時代の1年間の労働収入の数年分含み益が増えて、総資産も数千万単位で増えています。ここ数年の円安・株高は異常としか思えず、無職で減少に転じたときにどう感じるのかが気になっています。
実験的FIRE前に想定していなかった事態は、今のところ2点です。
1つ目は、NISAの制度拡張です。これほど神改良されるとは。こちらは、特定口座+つみたてNISA年40万円で、5万/月☓10年で予定していた退職後の新規投資を、NISA枠のみで、10万円/月☓5年に変更することで、対処しました。投資額を増やしたい欲求が湧いていますが、無理せず成長枠はまだ利用していません。
2つ目は、日経平均のバブル後最高値更新です。退職した日2022年9月30日の日経平均株価は、25,937でしたから、こんなに早く象徴的な株価を超えることを目にするとは驚きでしかありません。今後も、多くのイベントにより上下に動くでしょうから、趣味的に長くお付き合いしていきます。
セレンディピティ
FIRE前に、時間は取れるだろうからと、何気なくAmazonPrimeに加入したことで、アニメやドラマなど社会人になってからはほとんど見る機会もなかったのに、「ガンダム水星の魔女」に出会い、その流れで偶然目にした「葬送のフリーレン」を楽しんでいます。
言葉や時間の概念について考えさせる上質のエンターテイメントです。AmazonPrimeならアニメ全作視聴可能ですので本当にお勧めします。
株式投資でもFIREでもそうですが、とりあえずやってみたら、偶然の産物が重なり、思っても見なかった高みにたどり着く楽しさは何事にもかえられません。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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