三菱UFJ銀行系の投資情報サイトであるMoney Canvasに、「管理職は、見込みのある部下だけ育てればいい」という物議を醸しそうな記事が掲載されていました。
部下の問題点
外部リンク:Money Canvas 管理職は、見込みのある部下だけ育てればいい
これを読んでブログ主は会社員時代を思い出しました。
会社組織の体をなすために、職務遂行において役職に応じて指揮命令を機能させる事は必要。この意味では、組織内に意見の相違がある場合、上司はリーダーシップを発揮して組織内の意見統合を図り、最終的には、役職上、部下は、上司の最終決定に従うことが原則です。職務上の役割分担です。
ただし、組織的な意思形成の過程では、部下であれ上司であれ自らの意見表明して議論を交わしよりよい決定へ昇華させるべきなのです。にもかかわらず、「相談」の名のもとに「上司」に意思決定を丸投げし、指示待ちしかしない「部下」の存在が多かったです。
上司の問題点
上司と部下の関係は、職務上の役割分担に過ぎません。もちろん上位の立場にいる人は、人格者であったり優れた能力を発揮している場合が多いとは思います。
しかし、その立場は、あくまでも組織上の役割分担にすぎません。
ブログ主が所属した環境では、人材育成や人事評価において、
上司=人格的にも職務能力的にも部下より優れた偉い人
部下=上司より人格的にも職務能力的にも劣った人
という前提での図式が適用されがちでした。
社内人脈や職務知識・経験で確実に劣る新入社員時代であれば、何を言われいかなる評価をされようが受け入れることに全く抵抗はなかったです。しかし、人材育成や人事評価の場面で、ただの職務上の役割分担の上司の立場だけから、上から目線で、人間としての人格を否定し小馬鹿にするような発言をされたり、的外れな指摘を受けるといった理不尽な場面に遭遇することもなくはなく、これは50歳も近くなると結構心中複雑・・・・・。
社中だけとはいえ、日本には建前上存在しないはずの身分制度があるかのような環境には、とても抵抗がありました。会社員になる前から会社とはこんなところと想定はしていましたが・・・・・・。
相対的正義
愚痴になってしまいました。すいません。そもそもブログ主は人見知りな性格で組織的行動全般が苦手でした。このような職務上の上下関係から、組織全体での大人数での宴会やカラオケに至るまでほぼ気が重かったです。性格的にサラリーマン向きではないと自覚がありながら、立場上避けては通れないので、気合を入れて頑張りました。よく27年ももったと思います。
結局何が言いたいかというと、Money Canvasの記事は、上司と部下の育成論を語っていますが、多面的な事象の一部分を語っているにすぎないということです。
物事は深く多面的であり、簡単に何かを「断定」することは不可能です。資産運用の界隈でもよく目にしますが、「断定的に」何かを語る主張に対しては、一歩引いて冷静に対処することが大切です。
上司と部下の「確定」ならこちらです。このシリーズ好きです。
最後まで御覧いただきありがとうございました。
コメント
>しかし、その立場は、あくまでも組織上の役割分担にすぎません。
同感です。組織への貢献度の高さ≠人としての価値 なのに、部下側も勘違いしている人が多い気がします。
自民の新総裁が金融所所得課税発言の石破さんになりましたね。市場がネガティブに反応しているようですが、私は楽観視しています。
コメントありがとうございます!
確かに為替も先物市場も瞬時に反応しましたね。月曜日が待ち遠しいです。
個人的には、目先の人気取りに過ぎないばらまき型政策を控えていただくことと、将来を見据え高齢層ではなく子育て世代の若年層の各種負担が軽くなるよう調整してくれる政策を期待しています。
しかし、現在の人口構成だと、高齢者層の声を無視できず、政治がリーダーシップを発揮するのは難しそうです。変化が必要だと思うのですが・・・・・・。