DIAMOND onlineの書籍からの抜粋記事を読んでAI関連株の急騰、世界的な長期金利の上昇基調の中、インデックス投資家は何かしなければならないのか考えてみました。
議事概要
外部リンク:DIAMOND online AIバブル後もインデックス投資は有効であり続けるか?
内容そのものは、AI関連株の伸長以前から、散々言われ続けられたことばかりです。抜粋すれば、
■インデックス投資家(パッシブ投資家)が市場で大半を占めてしまうと、新しい情報をもとに価格を適正化する「価格発見機能」が低下し、市場が非効率化する恐れがある。
■インデックス投資は、幅広く分散しているつもりでも、実態としてはごく一部のセクター(=テクノロジー)と銘柄にポートフォリオが偏ってしまっている可能性が高い
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インデックス投資家は時価総額の大きくなったテクノロジー企業の持分を過剰に持つことになり、バブル崩壊時のショックを大きく受けてしまう。
という理屈で、一見理路整然として説得力もありそうです。加えて、根拠なく断定するのではなく、すべて内包や可能性がある、現実化はしていないなどと不確定要素である点を明言しており、論調そのものにも好感が持てるものでもあります。
一読すると、これはまずい。インデックス投資ばかりではなく、何か対策しなければという気になりそうです。特に、現実的にAI関連株がバブル的な高騰をみせる一方、長期金利の上昇で株価下落が声高に叫ばれている昨今の現実をふまえると、説得力が増します。

ただ、冷静に考えると、こうした動きすらインデックス投資に内包されていて、何もする必要はないのではというのがブログ主の私見です。
個々の現象を考える
「価格発見機能」低下による市場が非効率化
どきっとしますが、インデックス投資の規模拡大は事実でも、「価格発見機能」が低下したという事実は存在しません。記事中でも、「現実化していない」と述べられています。現時点で存在しない事実に基づいて何か対応する必要は全くありません。
さらに、将来的に非効率化が現実化したと仮定すると、明らかに超過リターンを得る機会が出現してそこに資金が流れ、結局いずれ平均回帰します。その過程ですら、市場平均価格としてインデックスがトレースし続けるので、インデックス投信を保有し続けることで問題はないはすです。
ポートフォリオの偏重
「オルカンは分散されておらず米国テック株偏重」という主張は、定番ネタでインデックス以外の投資へ目を向けさせる場合の定型文言とすら言えます。

しかしながら、インデックスに採用されている「時価加重平均」での保有は、現代ポートフォリオ理論という学術研究に基づく合理的なものであり、これを覆す論考は存在しません。
特定の主観的な予測を排し、市場の全体像をそのまま反映した最も効率的なポートフォリオが、結果的に特定のセクターに偏重しているだけゆえ、ネガティブに捉える必要性は微塵もありません。
裏返せば、インデックス投資がAI関連市場の成長を取り込み、現在のパフォーマンスを出しているのは、時価額に応じて大型株を保有しているからに他なりません。
バブル崩壊時のショック
これも仮定の話で将来は不確定です。仮にバブル崩壊と明確に言える事態が発生したとしても、それは、第一に時期と規模を事前に予想する手段は存在しません。
事前にわからないにもかかわらず、現在パフォーマンスが高い(偏っているとされる)時価額が大きいテック株分を外すのは、ギャンブルでしかありません。
さらに、偏っていると散々いわれる大型株について時価加重平均ではなく、均等分散させたとしても、得られるパフォーマンスに有意な差異は見出だせません。

株式に投資している以上市場の急変から逃れられる手段はなく、急変しても、インデックス投資であれば急変する内容すら取り込んで市場の変容に追従するゆえ、余計なことはせず黙って保有し続けることがもっとも合理的ではないかと思います。
ショックの回避方法
これは、危機が迫っていそうだからと、インデックス投資を見直すのではなく、平時から、市場が急変しても回復を待てる長期投資を前提とすることと、市場急変時も、すぐ使う現実の出費に対応するため、預貯金・国債といった無リスク資産とバランスを考えて保有しておくことこれに尽きるのではないかと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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