[雑感]4%ルールなんて机上の空論!実際の世界とは前提が違う!もっと失敗する確率は高い!

雑談

近年のインデックスファンドの象徴的存在が、オルカンことeMAXIS Slimオールカントリーであれば、「4%ルール」は、取り崩し手法における象徴的手法といえます。ふと目に止まったユニークな見方を紹介します。

独自の視点

こちらのYouTubeです。

詳細は、ご覧いただきたいのですが、ブログ主が斬新に感じたのは、FIREが増えるのは相場が好調で誰しもが名目上の株価成長の恩恵に預かりやすい時期が多い。ということは、その後の資産推移は、確率論的には、下がる可能性が高くなっており、失敗の可能性は実際よりも高いというものです。

すなわち、4%ルールを提唱した「トリニティー・スタディー」は、退職時期がランダムであることを前提にしているのに対して、FIREは相場好調時に実行されやすいため、前提が異なるのではという仮説です。

こういう観点は面白いです。相場が好調なときに市場が活発になり投資信託への資金流入が増加し、逆に暴落時には、資金流出が発生しがちなのと表裏一体です。

人間としてどうしても、目前の事象に引っ張られてしまうのは自覚しておかねばなりません。

実際に変数が多い

そもそも過去の値動きは将来を保証しないという大前提がありますが、あくまでも、トリニティースタディーは、特定期間で米国株式・米国債券50:50保有を前提としたアメリカでのアメリカ人向けの研究にすぎません。日本人であれば、仮に米国株式・債券を利用したとしても、
・為替リスク
・日米のインフレ率、金利の差異
・NISA、iDeCoの非課税枠の利用の程度
・日米二重課税の回避手段の有無
・税制の違い
・年金制度の差異、一人ひとりの受領額の違い
・健康保険制度、一人ひとりの保険料の違い

などなど不確定要素があまりに多く、事前に精緻な予想はまず困難です。

複雑な問題であればあるほど、キャッチーなコピーで思考をショートカットし、イメージで連想ゲームのように考えてしまいがちなことが多く、ここも注意です。金融関係に限らず、感情や嗜好、憶測といった主観をできるだけ切り離し、客観的事実に基づいて判断する情報リテラシーが求められます。


ブログ主は、早期退職に当たり、日本のインフレ率に関して、政府が年2%目標を公言していたし、他国の状況を踏まえ、相応の上昇をある程度織り込んでいました。年金も、年金ネットで試算して見込額は把握していました。

しかし、確定申告をしたことがない税制に疎い会社員だったため、健康保険料については、米国の二重課税の影響の見落としと、税制改定の影響で 1万以上/月 負担を低く見積もってしまってました・・・・。

外部リンク:freee 【令和5年分】住民税の申告不要制度が変わる!所得税と異なる課税方式の選択が廃止

過去短期で相場の影響を実際に試算してみた時もブレ幅は大きく予想不能でした。

どうすべきか

資産形成時も取り崩し時も不確定事項満載で個人ですべて排除することは不可能です。

勘違いや失敗、相場の暴落に遭遇することも想定して大きく糊代を持っておくことと、なにか特定の考えに固執することなく日々情報をアップデートして、時には考えを改めて柔軟に対応していく他ありません。ブログ主の場合、現在は、一応FIRE状態ですが、実験として運用生活を模索中であり、過度に株式に依存しない運用のみならず、労働も含めてピンチに備えています。

結局、コントロールできないことをあれこれ考えても無駄であり、自分のできることに集中する他なしといういつもの考えに帰着します。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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