[雑感]「ほったらかし投資」の悲しき末路…株価暴落で〈パニック売り〉してしまう投資家に欠落している視点

雑談

農林中金バリューインベストメンツ奥野氏の記事がTHE GOLD ONLINEに掲載されていました。ちょっと考えさせられました。

記事概要

外部リンク:THE GOLD ONLINE 「ほったらかし投資」の悲しき末路…株価暴落で〈パニック売り〉してしまう投資家に欠落している視点

投資元本を増やすための最も本質的な手段は、自己投資によって自らの「稼ぐ力=入金力」を高めることです。すなわち、事業を見る眼を養い、リスクをとって挑戦し、他者と協働しながら価値を創造できる「労働者3.0」へと近づくことが、金融資産を増やす上でも最短のルートとなります。

この相乗効果は、人的資産を深めながら、金融資産に転化していくことが可能です。

出典:THE GOLD ONLINE 「ほったらかし投資」の悲しき末路…株価暴落で〈パニック売り〉してしまう投資家に欠落している視点

よく言われる株式投資の付随的効果としての「学習効果」についての記事です。ご見解は一貫されていて、株式投資で何をしているのか、本質の理解が不可欠であり、学習が自己研鑽へと繋がり、人的資産の向上に寄与するというものです。

<過去記事>

こうした主張は、インデックス投資否定・個別株推奨の根拠として用いられることも多いです。しかし、ブログ主はその見解には賛同できません。

奥野氏の引用させていただいた当記事では、「インデックスファンドへの投資であっても例外ではありません。」とインデックス投資でも学びの機会に繋げられると、投資手法とは無関係とされていて、とても賛同できました。

最初からインデックス積立だけで学習したか

とはいえ、考えさせられたのは、その次です。最初からオルカンなど株式インデックスの積立投資だけで、投資を始めていたとしたら、果たして自分はここまで株式投資について学習したかという疑問です。

ブログ主の場合、今とは異なりインデックス投資=消極的のイメージで、株式投資の王道は個別株式との認識でした。よって、資産4分法の考え方を基本に、情報が得やすく環境も整っている日本株は、個別株投資のみ。外国株式部分は、当時は直接個別株を買える環境にはなく、かつ、情報も持ち合わせていなかったため、先進国部分=インデックス投資信託 新興国部分=アクティブ投資信託でスタートしました。

実際の自分の働いたお金を投じているので座学の頃とは本気度が雲泥の差で、実践しながら様々な投資手法から理論的背景、歴史など、とにかく書籍を読み漁り、楽しくて仕方ありませんでした。

紆余曲折を経て結局、インデックス投資中心に落ちつきました。しかし、個別株投資との対比でインデックス投資の魅力を学習し肌感覚で経験したからこその帰結です。今のように環境が整っていて全世界株式に超低コストで簡単に投資できる環境で最初から全世界株式に投資していたら、ここまで深く学習しただろうかとふと疑問がよぎったのです。

学びには興味関心の他、目前の必要性など動機づけも不可欠なところ、やはり個別株式投資と比較するとインデックス投資はこの点が弱いような気もします。

株式投資を通じて得られる投資家目線、経営者目線は、特に会社員では他ではなかなか得られない貴重なものであり、そうすると、ブログ主が賛同しがたい「学習効果を持って、インデックス投資否定・個別株推奨する」こともあながち否定できるものではない気もしてきて・・・・・。

とはいえ、個別株投資は一般人には壁が高く、やはりインデックス投資よりも自分の資産をリスクに晒すことになるので勧められないし・・・・。「若い時の苦労は買ってでもせよ」の精神で失敗覚悟で個別株投資も一度は経験したほうがいいものなのか。皆さんはどうされているのでしょうか。

いずれにせよ、今回引用させていただいた記事の「視点」は本質的に重要なものだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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