[運用全般]金融の世界史から株式投資を学ぶ

資産運用

株式投資においては、意思決定が必要とされる場面に遭遇します。その意思決定のバックボーンの1つとなる名著を共有させていただきます。

株式投資に必要な知恵

株式投資にあたり理解して、決断を要するのは、信託報酬、証券会社のポイントの比較、NISAやiDeCoといった投資優遇制度から、個別株か、全世界やS&P500といったインデックスかなど投資対象の選択、積立か一括か、今投資すべきか待つかなどのタイミングに関するものなど多岐にわたります。

ただ、巷でしばしば目にするこれらの情報は、どちらかというと表層的なものであり、投資対象である株式の本質を理念、歴史、法制度といった基礎的な部分から理解しておくことがより重要です。

株式投資では変化の連続です。高パフォーマーは入れ替わり続け、日々株価が上下する中、後知恵講釈的に様々な言説が跋扈します。そうした中で、なるべく惑わされず動揺せずしっかりどっしりと意思決定を行っていく上で、重要なことの1つが普段の時間軸より長期スパンの歴史を知るということです。

金融の世界史

歴史といえば、国家や文明の栄枯盛衰を、政治や宗教・文化・技術的側面から俯瞰していくことが一般ですが、本著は、金融の歴史から紐解いている点に特色があります。

有史以来の無数の出来事に金融がどのように関わったか、今の現代社会で「株式会社」を中心に経済活動が営まれるに至った経緯が事実を中心にコンパクトにまとめられています。

金融の歴史を知るのみならず、歴史を金融から理解する視点は、これからの世界を理解する上での大きな武器になり得ます。目から鱗に感じる方も多いと思います。

個別株であれインデックス投資であれ、資産運用する上では極めて有用です。さらに、現代を生き、これからの社会を作っていくすべての人に一度は通読して欲しい名著です。

日露戦争、資金調達の戦い

こちらも同一の著者による名著です。日露戦争を金融の側面から紐解いています。前著同様に、多くの人が持ち合わせていない斬新な切り口であり、当事者・当事国の思惑や動きは、資産運用の視点からも思慮に富みます。個別株であれインデックス投資であれ、知ってくおくと大きな財産となること間違いありません。

戦況と公債価格や株価指数の動きも詳細に分析され、データ化されています。これだけでも、学ぶべきことは無限大です。

運用力を高める学び

目先の全世界だS&P500だといったテクニカルなことも重要なことは間違いありません。並行してそもそも株式とは何?といった素朴な疑問を突き詰めていくことも長期に渡る最終的な運用力を高め、成功確率を上げていく事となると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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