[雑感]個人向け国債、25年度の発行額6.1兆円 金利上昇で19年ぶり高水準に

雑談

日経新聞に掲載されていた記事です。総額よりも、2025年は変動10より固定5の発行額が多かった点に着目です。十数年ぶりの逆転で注目すべき現象です。規模感を含めて備忘のために残しておきます。

記事概要

外部リンク:日経新聞 会員限定記事 個人向け国債、25年度の発行額6.1兆円 金利上昇で19年ぶり高水準に

高水準とはいえ、全体での前年対比の発行増は、+36.9%程度です。しかし、それよりも、個人的に驚いたのは、個人向け国債変動10は前年対比マイナスに対して、固定5年が大きく発行額を伸ばし、個人向け国債では、最大の比率を占めていたことです。

出典:日経新聞 会員限定記事 個人向け国債、25年度の発行額6.1兆円 金利上昇で19年ぶり高水準に
出典:財務省HP

直近発行分で比較すると、変動10と固定5の金利差は、0.18%。ブログ主個人は、変動10派ですが、個人向け発行分ですら、このように敏感に金利に反応している事象は知っておいて損はないと思います。

全体発行額内での位置

2025年度は、国債発行額は、180兆円(普通国債発行残高1,128兆円)ゆえ、個人向け国債総発行額6.1兆円が占める割合は約3.3%に過ぎません。

参照:財務省 国債等関係諸資料

とはいえ、6兆円の規模は、一般会計における公共事業費や防衛費支出額と同規模です。

出典:国税庁 [これからの社会と税] 日本の財政の現状と課題

今政策実現が問われている食品消費税収入が5兆円規模とこちらも、似たような規模です。

さらに、地銀の預金残高と比較すると、地銀上位行の、北海道銀行と同規模。ネット証券の預かり残高で比較すると、3位に相当する規模です。こうして比較すると、本来は民間で活用されてもよい資金を国家が吸い上げすぎな感もしてきます。

外部リンク:ALBINO 銀行の預金残高ランキング【2025年】ネット銀行・地方銀行の預金量

ちなみに、国債については、財務省のIR資料がわかりやすく、とても参考になります。各省庁とも一般向け情報開示がしっかりなされていて一次情報としてとても有益です。国家財政状況については、一部分しか見ない一部政治家の言動や、正体不明のつぶやきなどよりも、大元にあたるべきです。

外部リンク:財務省 国債IR基礎資料

今後の動き

上記リンク先のIR資料に新しい国債発行の記述があります。

2026年から、個人向け国債が個人に加えて、非営利法人に拡大されることと、機関投資家向けに短期金利に連動した変動利付国債が発行されることが明記されています。

以前から俎上には登っていたようなので、確実そうです。国債を保有しているブログ主が言うなと言われそうですが、個人の資産運用の観点からは、MMF,MRF的な商品の復活に繋がる可能性がある一方、財政の国債依存の継続は、経済全体にはたしてプラスなのか、何とも判断しがたい動きではあります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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