[雑感]年末ジャンボの当選確率と税金・投資効率をみてみる

雑談

今年の漢字は、なぜだか分からない「税」でした。受賞に敬意を示して、年末ジャンボを税と投資の観点からみてみます。

年末ジャンボの当選確率

1枚あたりの当選確率です。1セット10枚・3,000円を前提とすると、当選確率が10倍になります。毎年1回年末に購入するとすると、実際の当選確率は、平均的に、
7等は100%(=毎年)、6等は10%(=10年に一度)、5等は、1%(=100年に一度)となります。

4等5万円ですら、当選頻度は、1000年に一度の割合です。そこから上は・・・・・。こうしてみると夢がないです・・・・・。

宝くじを資産運用としてみると

<年末ジャンボを10年間買い続けた場合>
総コスト:3,000円✗10年=30,000円
当選金:(300円✗10回)+(3,000円✗1回)=3,300円
運用益:-26,700円(運用利回り-89%)
(内訳*:税金約-11,000円(36.7%)、手数料約-4,500円(15.1%) 、他の当選者等へ- 11,200円令和4年度公式サイトより、ブログ主概算)

宝くじを資産運用としてみると、購入金額約15%という、ぼったくりアクティブ投信もびっくりな超割高な手数料を負担し、自主的に約40%という(本来負担しなくてもいい)高額納税して、さらに、他人へお金をあげることになってしまっています。

そんなと思われる方は、公式サイトの「収益金の使い道」を参照ください(直接リンクは禁止されているため、リンクはトップページです)。内訳が公開されています。

外部リンク:宝くじ公式サイト

こうしてみると、宝くじを買うことは、夢を買っているというより、自治体と赤の他人へ寄付行為をしていると見たほうが実態に近いのではないでしょうか。

運用利回り-89%は、くしくも、1930年代の世界大恐慌時のNY株式市場の最大下落率です。10年間宝くじを買い続けるということは、(株式投資とみなすと)10年間毎年世界大恐慌と同じ下落を経験し続けることと同義とも言えます。

個人向け国債変動10では

12月募集の個人向け国債変動10の利回りは、0.46%でした。毎年宝くじと同額の3,000円が投資可能額、10年間同率の利回りと仮定した場合、

最低購入額が、10,000円のため、購入できるのは4年目と7年目だけ、税金を20%換算(実際は20.315%)、10年目は中途換金となるため利子なしで、ざっくり30,259円手元に残ります。税金は、約83円です。宝くじとは比較にならない堅実さです。

新NISAで投資信託

クレカ積立だけで、最低0.5%~1%のポイント還元が得られます。1%とすると、10年間で300円です。これだけで、個人向け国債の利子を超えます。

全世界型株式の低コストインデックス投信では、総コストは0.1%程度、期待リターンは控えめに年3%とすると、単純計算で10年後約34,000円前後になる可能性があります。利益部分は、4,000円です。宝くじだと、10年に1度の確率の5等3,000円を超えます。元本相当も30,000円まるまる残ります。もちろん、最終的にマイナスになるリスクは覚悟する必要がありますが、毎年世界大恐慌が発生するのと同じような宝くじよりは、確実に低いと言えそうです。

利益が出れば、生涯非課税のため、税金は発生しません。

ブログ主なら

宝くじを資産運用の観点から見るとみると、かなり厳しいのではないでしょうか。積極的に納税して、知らない人へ寄付していることと同じだとすると、娯楽といえるかも微妙なところ。一応、一攫千金の夢を見ることはできますが、確率を考えると、夢としても、とてもはかないような・・・・・・・。

寄附行為としてみても、自治体に寄付したい場合、ふるさと納税できますし、他の団体への寄付であれば、直接行えば、自分の希望する団体へ寄付でき、寄付金控除が使える場合もあります。

個人の好みの問題ですが、天文学的な当選確率に賭けて、宝くじを買うのであれば、例え3,000円でも、NISAでの投資信託の積立額・購入額の増額に回したほうが、より確率の高い夢を長期にわたり見れそうな感じがします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. yoshi より:

    当選効率が低いのは分かっちゃいるけど宝くじは買います。