[雑感]老舗アクティブファンドのさわかみ投信の今

雑談

最近は、海外株の話題ばかりで、日本株の話題をあまり目にしません。独立系のファンドもしかりですが、日本株の老舗アクティブファンドのさわかみ投信は今どうなっているのだろうとふと気になり、確認してみました。

さわかみファンド

外部リンク:さわかみ投信株式会社

1999年から25年以上の運用実績を持つ独立系のアクティブファンドです。2000年代は、創業者の澤上氏の言動がよく取り上げられていたように記憶しています。知名度もあるのではないでしょうか。

運用の特徴は、長期投資、その時々の相対的割安株投資、景気動向に応じてキャッシュポジションを調整なとで、暴落ウエルカムの姿勢が印象に残っています。現在の信託報酬は1.1%とインデックス投信と比較すると高額ですが、アクティブ投信の中では比較的低額な設定です。

外部リンク:ZAi ONLINE 「ひふみプラス」&「さわかみファンド」 純資産額が大きい2つの人気投資信託の運用成績を星の数でズバリ判定! 最新格付を発表

出典:ZAi ONLINE 「ひふみプラス」&「さわかみファンド」 純資産額が大きい2つの人気投資信託の運用成績を星の数でズバリ判定! 最新格付を発表

巷では、TOPIXとほぼ同じか劣っているという評価のよう。保有銘柄は大型株中心に144銘柄(2024年12月時点)ゆえ、インデックスに近づくのは自然の理にもみえます。

前回見たようにわずか30銘柄ほどでも、近似していくわけですから。

直近パフォーマンス

10年

5年

5年、10年だと確かにTOPIXとほぼ同様でアクティブファンドの存在意義は見いだせません。

しかし、リーマンショックを含む2005年から約20年でみると、TOPIXを上回る運用成績となっています。

公式情報によると、過去の好調と直近の不信については、市場環境の変化や信託留保財産の廃止が原因と分析されています。

20年超運用されているのは素直に凄いなと思う反面、創業者は引退されて運用責任者は変わっていますし、長期にわたって市場平均を上回り続ける運用はやはり容易ではないこともみてとれます。

数年間の瞬間最大風速は可能でも、やはり継続的に市場平均を上回り続けるのは容易ではないと一般にアクティブファンドや個別株投資に言われていることが、ここにも当てはまっているよう。

20年を超えると色々と変化してゆくのは必然です。

長期投資が難しいなら短期投資かといえばそう簡単ではなく、理屈で考えると短期であればあるほど偶然に左右される宝くじなどのギャンブルに近くなり大切なお金をあっという間に減らしていくリスクに直面します。

さわかみ投信が歩んでいる道のりは、長期株式投資でも、インデックス投資ですら相当のリスクを負っているわけですから、さらに個別株式投資やアクティブ投信でさらなるリスクを負担するか否かは慎重な判断が必要であるという一例かなとも思いました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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