PRESIDENT Onlineに掲載されていました。最近、全世界型投信一本に疑義を唱える記事を目にすることが多いです。今回も、選んではいけない人は誰?と興味をそそられ、読んでしまいました。
記事概要
外部リンク:PRESIDENT Online 新NISAは「オルカン一択」と決めつけてはいけない…「全世界への分散投資」を選んではいけない人の条件
本記事の著者は、良心的な方と見受けられました。記事結論がすべてを物語っています。
新NISAはあくまで資産形成の手段の一つです。
新NISAは「オルカン一択」と決めつけてはいけない…「全世界への分散投資」を選んではいけない人の条件
預貯金に偏っていてインフレ対策ができていない、逆に投資に偏って生活防衛資金が少ないなど全体資産のバランスを考えることも大切です。
また、株式ファンドは最終的に大きなリターンが期待できますが、時には30~40%程度の値下がりも想定されます。ご自身の運用期間やリスク許容度も考えた運用方法を選択することをお勧めします。
損失の可能性に言及して、投資期間が長くなかったり、値動きに不安に感じる場合は、オルカン一本ではなく、債券やREITと組み合わせて、値動きをマイルドにすべき、すなわち、全突っ込みしなくていいですよという結論です。とても共感できます。投資に前のめりな記事が多い中、冷静な論調は本当に好感度が高いです。
個人的には、債券として、価格が変動せず、金利は長期金利に連動、1年超で買い取ってもらえる個人向け国債変動10が使い勝手がよく、オルカンと個人向け国債変動10でリスクを調整するのがベターな選択かなと思っています。
見解が異なる点
しかし、一部、ブログ主は見解が異なる点も、
定期収入が欲しい方は高配当株や債券を組み合わせて運用するのがお勧めです。長期投資を行わなくても定期的に投資の果実を得られるのが大きな魅力でしょう。
新NISAは「オルカン一択」と決めつけてはいけない…「全世界への分散投資」を選んではいけない人の条件
「高配当株」の部分です。何故かNISAで、「高配当株」がよく出てきます。先日も記事にしましたが、高配当の個別株投資は、高度な知識とスキルを要し、短期では、インデックスよりも確実にリスクが高いです。僅かなに高い配当は、現金で蓄積していても、株価の下落で一日で吹き飛ぶことも珍しくありません。
本記事作成中の、24年2月1日も、実際の例を目撃しています。
米不動産向け融資の追加引き当てや外国債券を中心とした売却損の計上で、赤字決算となり、減配も発表され、1日でストップ安20%以上の下落です。経営者ですら予想できない経営上の戦略見込み違いを、一素人投資家が予想して先回りして対応することはまず不可能です。
目先の現金に拘るなら、投資信託を必要なだけ解約すればいいです。証券会社によっては自動解約サービスも利用可能です。それでは、身を削っていくような気持ち悪さがあるというならば、例えばMAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信【2559】など国内ETFであれば、配当相当を分配金として受け取ることが可能です。目先の現金にも分散されたインデックス投信で対応可能です。
高配当株だからといって、短期で投資の果実を得られるわけではないので、高配当=高収益=安心と錯覚しないよう注意が必要と思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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