先日、地元の放送局が主催する資産形成カンファレンスに参加してきました。インデックス投資バイ・アンド・ホールド中心ですが、世の中でいかなる情報が発信されているかアンテナを張っておく必要はあり、刺激を頂いて帰りました。
森永卓郎氏と杉村太蔵氏の講演
おふたりともマスコミでも活躍されていることもあり、話が本当にお上手です。わずか30分なのですが伝える内容を激選して、ジョークを巧みに混ぜつつコンパクトに整然と纏めて、聴衆を引き込む話術はさすがと感服しました。話し方やまとめ方もいつも講演で注意して聴き、勉強しています。
森永卓郎氏の講演内容
ざっくりまとめると以下のとおりでした。
厚切りジェイソンさんが、全米株式インデックスであるVTIを推奨しているが、株は売り時が最も重要。
日本株が高騰しているが、バフェット指標*1 が歴史的高水準にあること、都心のマンションが庶民には買えないほど高騰していること等から、現在はバブル的水準。自分は日経平均のダブルインバース*2 を買っているというお話でした。
*1 有名な投資家ウォーレン・バフェット氏が株価の割安・割高を判断するときに使っているといわれる指標で「株式市場の時価総額÷その国のGDP×100」で算出される。
*2 日経インバースとは、日経平均株価の日々の変動率に対して、逆の値動きになるように設計された株価指数。その2倍に連動する。
杉村太蔵氏の講演内容
おなじく、ざっくりまとめると以下のとおりでした。
インフレ進行により銀行の預金金利は実質マイナスであり、銀行預金だけでは資産が減少していく。
消費者物価指数、企業物価指数、GDPデフレーターをみると、日銀の低金利政策はまだ維持される。企業物価指数は低下傾向にある。賃金が上昇し購買意欲が高まっていけば、企業の業績向上が見込まれるため、今日本株が上昇しているのには理由がある。
過去日経平均が10,000円回復したときには、誰も20,000円回復は想像できなかった。それが今30,000円。これから先日経平均が60,000万円になることも十分有り得る。常に高値高値と報道される。
個別株を買う時に企業の健全性を確認するため、流動比率120%を目安にしている。同業種内で横比較すると特徴が浮かび上がり勉強になる。
首相の所信表明演説と施政方針演説の違いの説明。10年遡って読み込むと国の方向性と10年経ってどう変わったかわかる。これらは投資のアイデアの宝庫。これからは教育などおもしろいのでは。投資家に向いている人は、情報収集して未来を想像できる人。勉強嫌いは向いていない。
感想
ブログ主は、投資関連のイベントが好きで、毎回刺激をもらっています。オンラインもいいのですが、こういうのは、空気感というか臨場感が絶対に必要と感じています。コロナもようやく収束しよかったです。参加させていただき感謝しています。
経済や株価の予想はできないというスタンスで、インデックス投信を中心に長期保有する方針で運用していますのでお二人の運用方針とは異なりますが、多様な視点に触れることができ大変勉強になりました。また、他の講演でマンション投資のプレゼンを複数目にできたことは新鮮でした(投資予定は、これまでも、これからもないですが)。
心配になった点が1つだけ。本カンファレンス以下のような呼び込み文句です。参加者には、これから運用を始めようと思っている方も一定数は含まれるはず。しかし、特別講演を除いては、すべてマンション投資関連の講演でした。会場外は、公演する不動産投資会社のブースとFX業者さんのみ。社会的影響力のある放送局の主催で、放送局の社屋が会場です。マンション投資に全振りで大丈夫なのでしょうか・・・・・・。
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