個人向け国債の利回りが2%を超えてから、利回りに着目した債権投資が注目されはじめました。以前、高配当株投資との比較記事に思うことを記しましたが、今回は、YOCの観点から見ておきます。
YOC
YOC(=Yield On Cost)は、現在の利回りではなく、取得時の価格に対する利回りを示すものです。この取得利回りは、過去データでは、MSCI ACWI連動などの時価加重平均型のインデックスでも、長期的には、上昇する傾向が見て取れることが知られています。
例えば、購入時100万円当たり分配金が3万円だとすると、利回り3%。これが分配金が増え、数年後5万円になると、その時の時価額如何によらず、取得時利回りは5%になるということです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)通称オルカンなどのインデックスファンドは分配金はファンドの中で再投資され続けていますので、今回は、ETF版の東証上場、MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559)で確認します。
2559

設定時1,000円だった時価は、直近で約3,000円と7年で3倍という稀に見る成長を見せています。これだけでもインフレが実感できます。

*YOCの表示の桁が1桁おかしくなっています。作成後気づきました。すいません。×10してみてください。

目前の利回りはおおよそ、年1.5%前後で推移しています。しかし、株価成長とともに分配金利回りも年々増加することで、5年保有しておけばYOCは、投資元本対比倍増の年3%に到達しています。これだけあれば十分高配当と言えそう。
分配金だけに着目すると、一見、高配当株投資には劣って見えるインデックス投資も、長期的に見ると株価の成長に加えて、分配金利回りも上がっていく可能性が高い点は、高配当株や目先の高利回りな債権投資に惹かれそうになったら思い出したい重要なポイントです。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)通称オルカンなどのインデックスファンドをNISAで運用していれば、その中身は、いつのまにか高配当化していて、さらに分配金はみえないものの再投資され、NISAの枠も消費していないというこれ以上ない運用がなされているということです。
長期的推移
直近数年は歴史的なインフレと株価上昇期ゆえ、もう少し長期の推移をベンチマークのMSCI ACWIにてドルベースにてみておきます。


18年の長期で見ると、YOCは約4.5%に到達しています。これだと十分に高配当です。分配金だけに着目しても長期投資の有用性が実感できます。ただ、2013年から2020年頃は、増配率がほぼ0で推移しているように、数年は増配されないことも十分あり得ることは承知しておく必用があります。
YOCだけに着目しても、インデックス投資のメリットがみてとれます。最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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