[コモディティー]天皇陛下御即位記念10万円金貨

資産運用

10万円金貨はご存知でしょうか。写真は平成2年に発行された金30gの記念硬貨です。10万円金貨の特徴を紹介します。

まずはじめに 金投資はおすすめできないがお守りとして

一般的に金に投資する方法としては、純金積立/金インゴット/金貨/投資信託/ETFがあります。しかし、金そのものは、価値を生み出さず、需給によって価格が変動するのみで変動幅も大きく予想も不可能です。資産運用としての金投資はおすすめできません。また、純金積立や投資信託から、現物交換できる商品は、 手数料が結構かかったりもします。投資信託やETFでは保有の楽しみもありません。
しかし、金は所有欲を満たしてくれます。過去の人類の歴史上、国を問わず金が重宝されてきたのは事実であり、子供が生まれた年の金貨を購入しておき、成人したときにプレゼントするとか、結婚した年の金貨を夫婦で保有してお守り代わりとするなどの記念品としての利用はいいのではと思います。
ブログ主も、国の金融秩序がゆるいでしまった場合の最後の砦、自分のお守りとして、金貨を数枚保有しています。皇室関連の記念金貨はデザインが素晴らしく、見惚れてしまいます。

天皇陛下御即位記念10万円金貨の特徴

国内発行の最高額10万円の法定通貨

記念硬貨は法定通貨として発行されているため、10万円として日本国内で使用できます。実際に店舗での使用は事実上は難しいでしょうが、銀行では10万円として預金や両替は法律上問題ありません。
この10万円の法定通貨という価値は、金の価格が仮に著しく下落したとしても、10万円は価値が保証されていることになります。これは、他の金投資にない特徴です。
10万円金貨は、偽造の問題が発生して、平成2年(1990年)以降、発行されていません。近年発行の記念金貨は、額面が1万円が定番となっています。

国内発行の最重量30gの純金

10万円金貨は、平成2年の天皇陛下御即位記念の他に、昭和61年(1986年)、昭和62年(1987年)発行の天皇陛下御在位60年記念金貨がありますが、こちらは、金の重量が20gとなっています。よって御即位記念金貨は、重量も国内発行のものでは最大となります。
およそ記念金貨は、大量に発行されているためプレミアムはありませんが、おおよそ金の市場価格と連動して取引がなされています。

偽造対策

日本の最近の記念金貨は、冒頭写真のようにブリスターパックという外装に包まれており、外装にもIDや紙幣のような偽造防止策が施されています。これにより金貨の本物の証明となるため、何もない金貨よりは取引も容易です。

金貨の購入方法

金貨の購入方法について書きますが、本記事執筆時2023年3月現在、金価格は歴史的高値圏にあり、将来の価格変動は全く予想できません。ご購入は自己責任で慎重にご判断ください。

過去発行された金貨を流通市場で購入

ネット通販でも販売を見かけますが、高額な設定となっていることが多く、おすすめできません。また偽造や詐欺のリスクも有るため心配だと思います。
実はブログ主もそうですが、世の中には趣味のコイン収集家がいます。趣味としてはメジャーではないためよくみかけるものではありませんが、収集家向けに記念通貨や古銭を販売しているお店があります。大都市以外では数が多くないですが、歴史のあるこうしたお店を利用する方が安心と思われます。この業界では、日本貨幣商協同組合 という業界団体を結成しており、年数回大都市中心ですが、展示販売会も行っています。ブログ主は、東京、名古屋、京都をはじめとした各地の販売会へ行ったことがありますが、よく同じ業者さんが回っており、業者さん同士も顔なじみの狭い世界と感じました。

ご参考外部リンク:日本貨幣商協同組合

新規発行金貨を購入

新規発行の場合、造幣局でオンライン販売されます。こちらに申し込むのが安心ですが、抽選になる場合も多く、確実に入手できるわけではありません。最近では、東京オリンピックの記念金貨が発行されました。

ご参考外部リンク:独立行政法人造幣局

ウィーン金貨(オーストリア)、メープルリーフ金貨(カナダ)、カンガルー金貨(オーストラリア)といった各国造幣局が発行している金貨も購入できます。少額からも購入可能ですが、コストが上乗せされており、少額になればなるほどコストも大きくなるため、注意が必要です。こちらは、田中貴金属さんや三菱マテリアルさんなど大手の貴金属取り扱い業者さんの店舗等で購入できます。


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