三菱UFJアセットマネジメントさんから全世界株式型の高配当投信の新規設定がアナウンスされ愛称を見て少々残念に思いました。
新規高配当投信
外部リンク:YAHOO!ニュース 「オルカン高配当」登場 eMAXIS高配当全世界株式 9月30日から 注意点も
資産運用における「高配当」は、心理的に抗し難いこともあり、上手く利用され、高額な投資信託の設定や投資手法への取り入れなど消え去ることなく存在し続けています。
今回の新規投信も、その一環でしょうし、総経費率もそこそこ抑えられていると見受けられるため、ブログ主個人的にはお好きにどうぞとしか感想はありませんでした。
「高配当」に着目した運用は、インデックスであれ、個別株投資であれ、時価加重平均型の広く分散されたインデックス運用と比較して、明確なメリットは見出だせないからです。

愛称付き投信とオルカン
今回残念に思ったのは、投資信託の愛称に「オルカン」を付けてしまっていることです。
かつては、愛称付き投資信託=地雷が定説であり、複雑高コストの投資信託をキャッチーなコピーで覆い隠し巧みに販売する手段として利用されてきました。
外部リンク:【米国株】「ベトナムでフォー」・「あんしんスイッチ」・「なるほど!ニッポン」等、投資信託の愛称って変なのありすぎ!?
こうした環境下で登場したeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)〈愛称:オルカン〉は、登場以来コスト業界最安値水準を目指すというコンセプトを有言実行し、預かり資産残高10兆円超の日本有数のファンドにまで急成長しました。

その愛称「オルカン」は、全世界株式インデックスの代名詞として定着し、今や、かつて検索がググるで通じたように、「オルカン」ですべて通じてしまうほど、投資信託の愛称においていい意味でのエポックメイキング的存在となっています。
残念
今回残念に思ったのは、そのある意味歴史的な名称を、従来の「オルカン」とは異なる「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス高配当利回り指数」に連動する投資信託に流用してしまったことです。
単に知名度を利用して他の投信も売り込もうという安易な発想か、それとも、あえて「オルカン」を連発することで商品構成をわかりにくくして、販売側の裁量を増加させ、少しでも手数料の高い商品への誘導を試みる取り組みの開始なのか、取る由はありません。
そもそも、「オルカン」は、三菱UFJアセットマネジメントさんの登録商標ゆえ、如何に扱おうが自由です。
ただ折角、この業界では珍しく、シンプルで低コストで極めてわかりやすい資産運用ツールを提供されているのに、特約で埋め尽くし、単純に横比較ができないように、複雑化された保険商品のように、シンプルさを自ら消し去っていくのはただただ残念でしかならないと感じました。
大元のeMAXIS Slimシリーズが辿った複雑化を追う運命にあるのでしょうか。

結局、つい先日の日経新聞の記事のように業界には「オルカン」を苦々しく思う勢力が多数なのだと思います。手数料収入を最大化したい業界の利益は、コストを最小化したいユーザー側の利益とは一致しないですし、よくよく動向には注意する必要があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。



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