2013年から開始されたクールジャパン機構の予算見送りのニュースに接し、政府による投資は大丈夫かふと頭をよぎりました。
骨太の方針
2026年の骨太方針では、責任ある積極財政政策の元、成長分野への投資を強力に推し進める旨明記されています。
ブログ主は、諸問題の解決策として、とりあえずやってみるのは、何もしないことよりも遥かに肯定的です。どんどん進めて欲しいと思ってます。株式投資と同じで多くの失敗を重ねてもいくつかが成功すれば全体では利益を享受できるはず。

クールジャパン機構
外部リンク:Zuu online クールジャパン機構、予算要求見送りへ 2040億円を投じた官民ファンドに問われる「投資の説明責任」
経済産業省が2027年度予算の概算要求で、海外需要開拓支援機構、いわゆる「クールジャパン機構」に関する予算要求を見送る方針であることが8月20日、明らかになった。経産省はすでに有識者による検証を進めており、他機関との統合や廃止を含めて年内に今後の方向性を判断する方針だ。
同機構は2013年11月、日本の魅力ある商品やサービスを海外に展開する企業を支援する目的で設立された。政府と民間企業が共同出資し、初代社長にはイッセイ ミヤケや松屋などで経営に携わった太田伸之氏が就任した。設立から10年以上が経過した現在、クールジャパン機構はこれまで83件に投資し、投資実績は約2040億円に達している。
出典:Zuu online クールジャパン機構、予算要求見送りへ 2040億円を投じた官民ファンドに問われる「投資の説明責任」
しかしながら、このような記事が目に止まりました。
政府主導の投資という点で、似たような政策がひっそりと幕を閉じようとしています。政府による投資大丈夫か・・・・・。
加えて、成果を出したとは言い難い状況下にもかかわらず、名を変えてゾンビのように存続までさせようとしている模様・・・・。
外部リンク:経済産業省 「エンタメ・クリエイティブ産業戦略2026」を取りまとめました
投資の観点からは、資本投下後想定していた効果が出ていなければ、さらなる損失を防止すべく、速やかに投資効果を分析・検証の上で、損切して撤退すべきか否か決断しなければならないはず。それ以前に、事前に損益見込みや撤退タイミングは定められてしかるべきところ、そういった検証や事前見積が表に出てきません。
グリーンピア問題
過去にも同様な事例が多数。思い出したのは、グリーンピア問題。現在とは社会的背景も、年金財政事情も異なることは差し引く必要があるものの、年金保険料等を原資に赤字保養施設を乱立させたことがあることは忘れてはなりません。
外部リンク:Wikipedia 公的年金流用問題
公的年金流用問題(こうてきねんきんりゅうようもんだい)とは、公的年金制度によって集められた年金保険料が、本来の年金給付以外の用途に安易に使われていた問題である。2004年(平成16年)の年金制度改正時に、一層厳しくなる年金財政の状況を踏まえた改革が進められていく中で、年金保険料を投入して諸事業を進めてきた国や関連団体に対して、国民の厳しい批判の目が注がれた。また、年金給付以外に保険料を安易に使っているのは無駄遣いであると、国民に厳しく批判された。
出典:Wikipedia 公的年金流用問題
要因
政府による投資の脆弱性をそのものすばり言語化している本があります。
「身銭を切れ 「リスクを生きる」人だけが知っている人生の本質」。過去、ブラックスワンや七面鳥問題を紹介した著名な、ナシーム・ニコラス・タレブ氏の著作です。
原文のせいか翻訳のせいかわかりませんがとてもくどくて読みにくいのですが、中身はとても示唆に富む良著でした。
委託する政府の側も、受託する企業やNPOをはじめとする各種団体の側も、所詮原資は他人のお金(税金)ゆえ、どこか甘さが残るのだろうと思います。
我々が株式投資する場合、究極的には、選択ミスで自分のお金を失うリスクを追っているのと対象的に、政府による投資は、当事者が失敗してもリスクを追わず、失敗のリスクは納税者である国民が負担する非対称性のもと実行されるという根本的な脆弱性をはらんでいます。
回り回って我々の投資成績にも影響する政策ゆえ、これから実行される「責任ある積極財政政策」についても、こうした視点も含めてしっかりとみていかねばと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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