藤野氏の投資スタンスの抜粋記事が掲載されていました。
記事概要
外部リンク:dmenuニュース 投資が「うまくいく人」に共通”ナルホド思考”5つ 投資に必要なエネルギーには何がある?
言わずとしれた藤野英人氏、「ひふみ」シリーズを展開する元独立系、現SBIホールディングス傘下のレオスキャピタルワークスの創業者・代表兼最高運用責任者の方の抜粋記事です。
「ひふみ」シリーズはアクティブ投資信託ですが、基本的スタンスは、インデックス投資にも通じるものがあります。藤野氏の投資スタンスは資産運用の基本を理解する上で非常に有用であるため、是非本記事の元著作をおすすめします。
どんな職場であっても「時間をかけずにさっさとやれ」と上司から言われるものですが、これは業務の効率を重視しているからです。しかし、投資においては効率は必ずしも重要ではありません。むしろ時間をかけることが大切です。
たとえば私の場合、どこかの会社の株を買うとき、最低5年間は保有することを前提にしています。投資家というと、短期間でせわしなく株を売買しているイメージがあるかもしれませんが、時間が経つほどに価値が上がるものに投資するのが、私の基本です。
短期の変動に振り回されず、着実に利益を積み上げていく会社に投資すれば、いずれ大きなリターンが期待できます。
時間を惜しんではいけないことは、投資先を見極めるときにも当てはまります。時間と労力を省いて、通り一遍のネット情報と電話、メールだけの情報収集ではダメです。私は、経営者とじかに会って話を聞く時間を惜しみません。それによって得られる情報や感触が会社を見極めるうえで重要だからです。
出典:投資が「うまくいく人」に共通”ナルホド思考”5つ 投資に必要なエネルギーには何がある?
究極に凝縮されていますが、ブログ主もこうしたスタンスに賛成です。
インデックス投資
プロには勝てない
AUM(運用資産残高)1兆円超の起業家にして現役の経営者、藤野氏ですが、創業初期は実直に細やかに営業活動されていました。ブログ主は10数年前名古屋で、「ひふみ」の説明会に参加したことがあります。小さな会議室で、参加者は僅か10名前後でした。驚いたのは、当時も既に知名度を誇っていた独立系の運用会社にもかかわらず、代表の藤野氏は、参加者一人一人の座席を回って名刺とともに挨拶されていたことです。こんな細かい対応するのかと今でも印象に残っています。
こうした方々が、チームを組んで仕事として運用しているわけです。日々、様々な観点を持つ無数のプロがいい成績を残すべく競っている市場に一般人が入って、知恵を絞っても、プロに勝つ可能性は極めて小さいのは当然です。そもそも、プロがプロに勝つことも容易ではない世界です。
インデックスは退屈で平凡ではない
様々な立場のプレイヤーがあらゆる情報や知見を駆使して切磋琢磨して最終的に現在の取引価格が形成された結果が、インデックス=指数に反映されているのだから、インデックスはある意味究極のアクティブ運用と言えるかもしれません。そう考えると、退屈とか平凡という言葉は当てはまりません。
神は細部に宿る
スティーブ・ジョブズのiphone開発秘話によく出てくる有名な言葉があります。ブログ主が個別株投資する際に意識している点の一つです。製品やサービスは無論、会社そのものに関して、藤野氏のように社長に会いに行くことは不可能ですが、IRセミナーで説明を聞き質問することはできます。IRセミナーでは誰が何を話しているのかも貴重な間接情報です。
そうでなくても、HPを訪問し、美辞麗句が並んでいるトップメッセージだけではなく、並び順や大きさからその会社が真にどこを向いているのか類推することもできます。HPの目立つところにあるのは、経営者か自社製品か、それとも消費者かビジネスパートナーなのか、はたまた人材募集かによって会社が何を大切にしているか垣間見ることができます。
本社を訪問して、立地や建物、オープンスペースの様子、出入りしている社員の様子を見ることもできます。HP上の社員インタビューではなく、求人情報や求人の口コミが本音に近いかもしれません。
「人の話を聞かない社長には投資しない」「社長室の豪華さとその会社の成長性は反比例する」「スリッパに履きかえる会社に投資しても儲からない」「極端に美人の受付嬢がいる会社には問題がある」「相談役のいる会社は成長性が少ない」など
スリッパの法則 – プロの投資家が教える「伸びる会社・ダメな会社」の見分け方 Amazonレビューより抜粋
こうした細部からも会社の収益を生む価値が見定められ株価が形成され、インデックスに収斂していくと考えると投資の世界は奥深いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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