NISA貧乏と揶揄されたり、格差拡大政策と批判されたりのNISA口座ですが、客観的な現状を把握しておこうと思い整理しました。
口座数と利用内訳
口座数推移

金融庁のHPよりそのまま引用させていただきます。こちらをみると、12年前の2014年創設された旧NISA時代よりずっと増加している傾向がみてとれます。新NISA後口座数は増加傾向を強めていますが、旧NISA時代も既に多くの人に利用されていたことは留意が必要です。
また、20歳以上の人口が約1億人とすると、成人の20数%の人が口座開設していると推測されます。
金額別利用内訳

日本証券業協会で公表されているデータにブログ主がグラフを付加しました。こちらによると買付額0円の未稼働口座が約40%、120万円未満の利用者が約40%、120万円超の利用者が約20%。
意外とばらけている印象です。また口座開設数に対して、未稼働口座も多そうで、実際にNISAで投資しているのは、成人の10数%ぐらいになりそうです。
商品別利用内訳

同じく、日本証券業協会で公表されているデータにブログ主がグラフを付加しました。NISA内で買い付けられている商品は、投資信託約75%と上場株式約25%となっています。他の調査等もふまえると、前者は、全世界やS&P500などの海外株式指数連動インデックス・ファンド、後者は、日本個別株式が大半を占めています。
新NISAスタート後の相場
日経平均

月次推移です。新NISAスタート時3万円台だった日経平均は、現在6万円台。いつどこで買っても、保有し続けていればプラスリターンという大変幸運な推移を辿っています。
S&P500、全世界インデックス
米国ETFのSPY(S&P500)、VT(FTSE Global All Cap Index)、ついでに日本株インデックスのEWJ(MSCI JAPAN)をドルベースでみてみます。

新NISAスタート時を起点とすると、こちらもどの指数もほぼ+50%と同じく、いつどこで買っても、保有し続けていればプラスリターンという大変幸運な状況下にあります。
投資判断も時間もかけず、何もしていない、ただ毎月自動買付のブログ主のNISAつみたて投資枠も、同様に幸運の最中です。

ドル円相場


もう一つ、海外株式投資に影響するドル円相場は、2024年1月から、月中平均で140円台~160円ぐらいと10数%の幅で動いていますが、スタート時の相場から大きく円安になる局面にまだ遭遇していません。
長期で見ると、わずか4年前、2022年1月は、まだ110円台だったので、今から見ると驚きです。このレベルに戻ると、NISAで多く保有されている全世界株式やS&P500連動投信は、為替だけで-30%となる立ち位置にいることになります。
所感
わかってはいましたが、あらためて俯瞰してみると、新NISA開始後の相場状況は、これ以上ない幸運の状況が続いています。故に、資産価値があがっていることを所与の前提として、アイコン的に議論されているのが現状です。

ただ、本質はそこにはなく、NISA口座であれ、特定口座であれ、全世界株式やS&P500連動インデックス投資信託を保有することは、紛れもなく相応のリスクを負担する株式投資を行っているということがすべてです。

幸運な時代が永続するとは限らないことを常に念頭に置いておくこと。別な意味で「NISA貧乏」と言われるような時代が来ても、耐えられるよう自分に最適な資産配分を持って、続けられるよう準備を怠らない方ことこそが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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