2026年10月新しいルールに基づきTOPIX銘柄の入れ替えが実施されます。個人の資産運用への影響はなさそうですが、概要は知っておきたいところです。
概要
外部リンク:日本証券取引所 TOPIXの見直し
本家サイトに概略がまとめられていますので、こちらに目を通すことをお勧めします。
従来は、日本を代表する株価指数は、ざっくりと、
■日経平均=選択された225銘柄の株価平均・定期入れ替えあり
■TOPIX =全プライム市場(←旧東証1部)上場銘柄の時価加重平均・入れ替えなし
だったところ、今後は、TOPIXについて、以下の2点において変更されます。
・対象は、プライム・スタンダード・グロースすべて
・流動性基準による定期入れ替えあり

この変更により、銘柄数も、約1,600から最終的1,000銘柄ほどに減少するとされています。従来の市場を単純に網羅するシンプルなものから、随分と指数の性格が変容し、連続性は大丈夫かという疑問が湧きます。それでも、依然として市場カバー率は99%で、指数としての性格はほぼ従来と変更はないと見てよさそうです。

結局のところ、市場流動性を加味することで、指数に連動した運用がより容易になることと、特に小型株について、市場流通を高める動機づけになり、適切な値付けにつながりやすくなるというメリットはありますが、一般消費者がTOPIX連動投資信託やETFで運用する場合は、特に気にしなくても良いことになります。
余談
時価加重平均型の指数において、MSCI ACWIに連動するオルカンに対して、米国集中だとか、テック株偏重だとして、既に指数に含まれている新興国株式や日本株式へのウエイトを高めるべきだとする主張をよく見かけます。
しかし、仮に指数中40%の時価を占める銘柄と4%の銘柄では、数値で表すと指数全体への影響度は段違いです。
| 時価総額比率 | 10%上昇の全体への影響 | 1%上昇の場合の全体への影響 |
| 40%の銘柄 | 4%×0.4=1.6% | 1%×0.4=0.4% |
| 4%の銘柄 | 0.4%×0.04=0.016% | 0.04%×0.04=0.0016% |
アメリカを代表する株価指数でみても、全市場の約85%・500銘柄の大型株で構成するS&P500と、全市場をほぼ網羅する約4,000銘柄の大中小株を網羅するモーニングスター米国トータル・マーケット・インデックス(Morningstar US Total Market Index 旧CRSP US Total Market Index )とこれだけ銘柄数・対象が違っても、全体の値動きは近似します。

今回の新TOPIXへの移行の内容について理解しておくことは、オルカンのベンチマークであるMSCI ACWIなど時価加重平均型の指数における大型株(特定地域・セクター)への集中・偏重の意味合いや、小型株(新興国・日本)の位置付けについて、肌感覚で理解する良い機会ではないかと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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