[雑感]「シニアの長期投資はネット証券より対面証券がおすすめ」フリージャーナリストが語る理由とは? 安い手数料が思わぬ弊害につながる危険性も

雑談

YAHOO!ニュース(東洋経済オンライン)掲載記事です。前回記事紹介した記事と対局にある記事であり比較のため紹介します。

外部リンク:YAHOO!ニュース 「シニアの長期投資はネット証券より対面証券がおすすめ」フリージャーナリストが語る理由とは? 安い手数料が思わぬ弊害につながる危険性も

本記事の元ネタの著者は、知識・経験豊富で、社会的立場が高かった方のようです。素人が太刀打ちできるようなレベルではありません。それでも、疑問を感じざるを得ない点が多く、不躾なのは承知で個人的見解を述べさせていただきます。

前提となる高配当投資はありか

まず、第一に老後の投資は「老後の投資は、業界No.1企業への高配当投資に限る」と高配当個別投資を提唱されている点です。こちらの理由は記事では触れられていないため、詳細は不明です。しかし、ブログ主はなしとの見解です。

長期間、高配当を維持できる個別株を未来を予想して、選択し続けるのは至難の業です。一歩譲って高配当株を対象とする投資信託にしても、トータルリターンで広く分散された時価総額加重平均型のインデックス投資に優れている実績は見いだせません。

株式投資でリスクを取るなら、インデックス投資信託を適宜取り崩せば足ります。自動取り崩しも利用可能です。配当・分配金による現金がどうしても必要であれば、投資する必要はなく、その必要な分現金のまま保有しておけば問題ないです。結局、年齢に関係なく、インデックス投資と現金比率の調整で十分という結論になり、あえて高配当投資が出てくる場面は見いだせません。

なぜ対面証券か

結論先にありきで、説得力がありません。

ネット証券は手数料が安いから頻繁な売買に繋がる。

ネット証券では、投資家は孤独になりがちだ。個人投資家は、専門家と相談し、議論を重ねながら、投資の経験を積んでいくのが良いと思っている。その点で、対面証券の営業担当者は格好の相談相手となる。

実際に何を買っていいかわからない場合、あるいは複数の銘柄からどれに絞り込んだらよいか迷っている場合、自分の手持ち資金の大きさやリスク許容度、今後の相場見通しなどに応じて最適の選択を提案してもらえる。

・取引手数料が割高な部分は、営業担当者からの質の高い投資助言による高い投資パフォーマンスで取り戻せばよいだけの話だ。

出典:YAHOO!ニュース 「シニアの長期投資はネット証券より対面証券がおすすめ」フリージャーナリストが語る理由とは? 安い手数料が思わぬ弊害につながる危険性も

相当無理がある理由付けではないでしょうか。まずもって、個々の対面証券の営業担当者が、手数料の安いネット証券でインデックス投資を保有することより、確実に資産を増やせる株式投資手法を知っているような素晴らしい組織であれば、証券会社そのものが自己勘定売買で利益を上げればいいだけの話です。

そうでなければ、何を買っていいかわからないような場合に、高い手数料体系下でのアドバイスに従い回転売買をさせられると、どのような結末に陥るか、考えただけでも恐ろしい・・・・・。手数料の安さのゆえの頻繁な売買の可能性とどちらが高いかは一目瞭然では・・・・。

何らかの利害関係から、あえてお勧めしているなら、応援したいからとかその旨素直に書くべきです。逆に、何ら利害関係なく、このような経歴の方が、何ら疑問も持たずこのような考えが正しいと信じていらっしゃるなら、この業界は恐ろしいとしか言えないです。

選択肢がある場合、せめて、それぞれの客観的なメリットとデメリットを公平に列挙して選択できるようしてもらいたいものです。

株式投資において、年齢別とか目的別、高配当とかいうワードが出てきたらまず警戒すべきです。また、知名度の有無や肩書・経歴と記事内容の信用度は関係ないことは肝に銘じておく必要があります。

ブログ主なら、年齢にかかわらず、前回記事で紹介したこちら記事を圧倒的に共感・支持します。

前回記事:

最後までご覧いただきありがとうございました。

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