久しぶりに所有しているeMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価額を見てみるととても上がっている気がして2025年度のパフォーマンスを確認してみました。
新興国株式インデックス
少し前に全世界株式インデックスの年間パフォーマンスを確認しました。新興国株式はどうでしょうか。
今回は、折角なので、2025年9月に、日興アセットマネジメントから社名変更されたアモーヴァ・アセットマネジメント株式会社さんの東証上場ETFにて、以下の4つのインデックスで比較してみます。余談ながら、当社のファンドは所有しておらず、社名変更されたことを忘れていたので、検索している時に一瞬怪しい運用会社かと疑ってしまいました。すいません。
<比較インデックス>
1.新興国株式インデックス(上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)1681)
2.先進国(除く日本)インデックス(上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)1680)
3.TOPIX(上場インデックスファンドTOPIX 1308)
4.CSI300(上場インデックスファンド中国A株(パンダ)E 1322)
それにしても改めて思うのは、新興国や海外株式指数の中心だったMSCI-KOKUSAIの話題を見ることすらとても少なくなったままです。中国も然りで、老舗ETFの愛称パンダは、日本国内からまもなくいなくなり、投資ではなく別の側面でばかり目立っています。
2024年の新NISA制度スタート前後から、オルカン、S&P500、米国株ばかりです。調子がいい指数、国に注目が集まるのは自然ですが、あっという間に景色が変わることも忘れてはなりません。
ということで、今や懐かしさも感じてしまうこれらの指数の2025年のパフォーマンスは、

上から、青色=新興国株式インデックス 黄色=先進国(除く日本) 水色=TOPIX 橙色=中国(CSI300)
大雑把に20%前後の上昇で、一応、新興国>日本>中国>先進国(除く日本)ですが、値動きそのものは似通ってました。
5年、15年スパン


5年、15年ほどの期間で見ると米国比率70%ほどの先進国株式インデックスが圧倒しています。TOPIXも意外と健闘していますが、やはり米国一強が明白です。新興国や中国が注目されないのは当然のことで、2025年も傾向には変化がなかった1年でした。
ブログ主が2010年頃に先進国(除く日本):新興国=80:20で保有していたファンドは、2025年の今見てみると、先進国(除く日本):新興国=88:12 ぐらいになっていました。リバランスは全くしていませんが、現在の全世界株式インデックスの新興国株式比率と同等まで下がっていました。
結局新興国株式インデックスが上がって見えたのは気のせいでした。
気づいたら景色は変わっている
外部リンク:マネックス証券 第 182 回 先進国株と新興国株の比率はファンドに任せてしまって良いのか?
15年前の記事です。当時から運用している方には懐かしいのではないでしょうか。執筆されている方は現在も金融業界でご活躍中ですが、インデックス投資界隈からは、一時期ダークサイドに落ちたと言われていた方です。
この記事だけ読んでも、現在と15年前の微妙な投資スタンスの違いがリアルに感じられます。Slimシリーズもまだ登場していない頃です。
投資枠は一年で復活しないが恒久非課税の恩恵を受けられる2024年改定のNISA制度がある今、ファンド内で企業ごと、国ごとあらゆる調整をし続けてくれ、NISA制度と極めて親和性が高い全世界株式インデックスがほぼ第一選択肢となっています。
もはや先進国や新興国という括りで議論する意味もないのかもしれません。それでも、やはり世界はどう変化するかわかりません。米国が誰にも注目されなくなったり、オルカンはオワコンと真面目に言われる世界になっている可能性も普通にあります。
様々な可能性を想定することと、変化には敏感であり続けたいと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。




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